大塚寧々が人類学者を演じて9年! もはや“骨のプロ”!?

テレビ朝日系では6月27日に、大塚寧々が人骨を専門とする人類学者の主人公・岬久美子に扮(ふん)し事件の謎に迫る人気シリーズ「人類学者・岬久美子の殺人鑑定」(午後8:00)を放送。2010年放送の第1弾から約9年にわたって久美子を演じてきた大塚が、撮影秘話やシリーズへの思いを語った。

今回は、何者かに「骨を鑑定してほしい」と呼び出された久美子が、遺体を発見!? 殺害された男性が抱えていた若い男の人骨を調べた久美子は、名門学校法人の理事長・青嶋都和子(キムラ緑子)がひた隠しにしてきたある疑惑にたどり着く。彼女と行方不明の息子の間に、一体何があったのか、衝撃の真相を久美子が暴いていく。

シリーズが始まった当時、日本では“骨の鑑定人”を描いたドラマがなく、大塚は「オファーを頂いた時はその着眼点に“おぉっ!”と思いました」と作品との出合いが衝撃だったという。以来9年にわたってシリーズを重ね、「最初に実際に鑑定に従事されている先生とお話しさせていただいたのですが、“ご家族のもとにご遺骨を帰してあげたい、いつもその一心で鑑定に取り組んでいます”という言葉が、ずっと私の中に残っていて…。今回で8作目ですが、毎回、必ずその思いを中心に据えて演じています」と久美子を演じる上で軸にしている思いを語った。

骨についての“勉強”について「人間の骨って200個以上あるんですよ! 骨の状態からその人の生きざまが分かるので、本当に奥深い世界だなと思います。実は、私の味方は『骨単』という本。すぐに取り出せるように書斎の棚に置いてあって、台本に骨の名前が登場する度に開いて勉強しています。きちんと理解しないと演じられないので、クランクインする前はまるで受験勉強!(笑)。必ず1枚の大きな紙に骨の図や人物相関図を書き込んで頭に入れています」と語り、役づくりの大変さとともに、久美子同様、骨の神秘に魅せられていることも打ち明けた。

最後に、長年支持されてきた本シリーズの魅力について「誰かを大切に思い、そのために一生懸命になることの尊さがとても優しく描かれています。クライマックスの桜の森のシーンはとても遠いところだったのですが(笑)、素晴らしい風景の中、登場人物それぞれの感情が行き交うような圧巻の場面になっています。ぜひ多くの方にご覧いただけたらうれしいです!」とアピールした。

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