新幹線長崎ルート 反対の佐賀県を「説得するしか」 JR九州社長定例会見

 九州新幹線長崎ルートの未着工区間、新鳥栖-武雄温泉(佐賀県)のフル規格整備に佐賀県が反対していることについて、JR九州の青柳俊彦社長は26日の定例会見で「佐賀県の協力なくして新幹線はできない。受け入れられるまで説得するしかない」と述べ、粘り強く理解を求めていく考えを示した。
 佐賀県では22日、市議有志らがフル規格の経済効果を考えるシンポジウムを開催。青柳社長は「佐賀県知事の意見ばかりでなく、フル規格で佐賀の振興を図ろうという議論が始まったことは大いに結構。十分に議論して方向付けされればいい」と期待感を示した。
 新鳥栖-武雄温泉の整備方式を話し合う与党検討委員会が方針決定を参院選後に先送りする見通しについては「できるだけ早く方向付けしてほしい」と求めた。

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