マダニとは?
マダニとは、約1~4ミリほどの節足動物で、雑食性の0.2~0.4ミリ程度の小さな家ダニ類とは異なり、動物の血を栄養源としています。
マダニの多くが3~11月にかけて活発に活動するようになり、数ヶ月~数年の間栄養を摂取しなくても生きられる飢餓に強い一面を持っています。
マダニは身近な所に潜んでいる
普段マダニは庭や畑、公園など人間に身近な場所で生息しています。
釣り場の草むらなども生息域に含まれ、ポイントを探して藪こぎをしたり、草の生えた道を移動するだけでも狙われる可能性は十分にあります。
意外と恐ろしいマダニの症状
犬や猫などに付くことで知られるマダニですが、人に付くとどうなるのでしょうか。
吸血されることによる痛みや痒みよりも、感染症に注意が必要です。
重症熱性血小板減少症候群 (SFTS)
ダニに噛まれて6~2週間ほど経ってから、38度を超える発熱や吐き気、腹痛などに襲われます。
さらに、筋肉痛や頭痛、重篤な場合は意識障害など様々な症状を引き起こし、最悪の場合は死亡の恐れも。有効な治療薬が無いのが現状です。
日本紅斑熱
ダニに噛まれて2~8日後に高熱を出し、痒みや痛みを伴わない発疹が広がっていきます。
ダニに噛まれた患部は赤く腫れ、中心部分がかさぶたになるのが特徴です。治療が遅れると症状が重篤化し、死亡の危険性が高まります。
ライム病
マダニに噛まれた周辺が広域にわたって赤く腫れ、数ヶ月~数年にわたり体に異変をもたらします。
頭痛や発熱、嘔吐のほかに筋肉痛や関節痛などを発症。徐々に体内に細菌が広がって慢性の炎症を引き起こします。
回帰熱
ダニに噛まれて2週間前後で、発熱や頭痛などの風邪のような症状を発症します。
さらに、痙攣や意識障害、呼吸不全や出血が起こります。ダニのほかに、シラミなどを介して感染する病気ですが、日本では感染の可能性は低いと言われています。
マダニに刺されてしまったら
自分の肌にマダニを見つけてしまったときは、医療機関に行ってマダニを取ってもらうのが最も安心です。
無理やり除去しようとすると、ダニの体液が体内に流れ込んでしまう可能性があり、感染の危険性が高まります。
ダニを取り除いてからも、しばらくは体調の変化に気を付けましょう。
どうやってマダニ対策するの?
マダニは、ディート・イカリジン配合の虫よけスプレーで避けることができます。
さらに、虫よけを使用する意外にも気をつけられることがいくつかありますので、是非チェックしてみて下さい!
肌の露出を避ける
マダニは衣類の隙間を狙っています。できるだけ肌の露出を避けることが肝心です。
靴下やズボン裾の隙間などは特に要注意。暑い日でもラッシュガードなどの着用を心がけ、マダニの侵入を防ぎましょう。
帰宅時の着衣チェックを!
車に乗り込む際や自宅の玄関で、着衣にマダニが付着していないか確認しましょう。
小さなものは見つけづらいかもしれませんが、ガムテープやコロコロを活用して除去すると効果的です。車内や家へのマダニの侵入を事前に防ぐことができます。
シャワーや入浴でも
シャワーや入浴時に肌にマダニが付いていないか確認して下さい。肌にゴマのような虫が付いていたら、マダニの可能性があります。
もしもマダニを見つけたら掻いたり無理に引き剥がさずに、皮膚科を受診しましょう!
備えて安心!マダニ対策グッズを活用しよう
マダニの対策グッズを備えておけば便利で安心ですよね。ここで、オススメのマダニ対策グッズを用途毎にご紹介します。
マダニを予防する
▼ コダマ 蚊・マダニよけローション(50mL)
マダニに狙われそうな部位に塗るローションタイプの虫よけです。
バッグに収納しやすい大きさもGood。有効成分にディートを配合し、蚊やブヨなどにも対応します。
▼ サラテクト マダニ・トコジラミ用(200mL)
蚊よけスプレーと同じ容量で使用することができる、マダニ避けスプレーです。
有効成分にディートを配合し、マダニだけでなく、蚊やアブ・ブヨなどにも効果を発揮します。
いざと言う時のための応急処置グッズ
▼ トラベルセーフ ティックピッカー
錆びにくそうで除菌も楽に出来そうなステンレス製のマダニ除去キット。
ダニの腹部ではなく口の部分を挟み、捻るようにして慎重に引っ張ります。
大小2本のセットになった、フランス生まれのマダニ除去器具です。
マダニをはさんで回し、除去します。コンパクトで軽いため携帯しやすいのも魅力。
▼ エクストラクター ポイズンリムーバー 強力型 【2018年改良版】
ポイズンリムーバーはハチや蚊、アブなどに刺された患部から毒を吸い出す器機です。
マダニを取り外した個所にも。
小さいけれど、油断は禁物。
ペットだけでなく、人間を吸血する事もあるマダニ。自然豊かな釣り場には、マダニが潜んでいるはずです。
被害にあったらできるだけ皮膚科を受診し、自分でマダニを除去した場合は、体調の変化に十分注意されて下さい。