マイナー調整中のキンブレル まもなくカブスに合流へ

日本時間6月8日にカブスと3年契約を結んだクレイグ・キンブレルが、マイナーでの調整登板を終え、まもなくカブスに合流するようだ。日本時間6月28日に本拠地リグリー・フィールドで行われたブレーブス戦の試合前、カブスのジョー・マドン監督は、キンブレルがチームに合流する準備を開始していることを明言。MLB公式サイトでカブスの番記者を務めるジョーダン・バスティアンによると、日本時間6月28日にトニー・バーネットがAAA級アイオワに降格となり、代わってキンブレルが25人ロースターに登録される見込みとなっている。

キンブレルは日本時間6月26日に行われたAAA級の試合で、4点リードの9回に登板し、相手打線を16球で2奪三振を含む三者凡退に抑えた。3年4300万ドルの契約でカブスに加入したメジャー屈指のクローザーは、すでに連投テストも終えており、マイナーでの調整登板を完了。カブスに合流する準備が整ったと見られている。

キンブレルはAAA級アイオワで4試合(うち1先発)に登板して3回2/3を投げ、被安打2(うち被本塁打1)、奪三振4、与四球1、失点1という内容で、1ホールド、防御率2.45、被打率.154、WHIP0.82をマーク。昨季までのメジャー9年間での通算成績は、333セーブ、防御率1.91という圧倒的なものとなっている。カブスはペドロ・ストロップが安定感を欠いてクローザーを固定できない状況が続いており、キンブレルの加入はチームの戦いを安定させるという点において、理想的な補強となるに違いない。

なお、マドンはシーズン終盤の勝負どころまで、キンブレルを1イニング限定で起用する方針を明らかにしている。故障離脱が続いているブランドン・モローに代わってクローザーを務めていたストロップは、スティーブ・シーシェックやブランドン・キンツラーとともに、従来のセットアップ役を担うことになるだろう。激戦のナ・リーグ中部地区で首位に立つカブスは、キンブレルという絶対的守護神を得て、勢いを加速させそうだ。

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