「雪舟の庭を守る会」が定時総会 2019年度はSNS開設などに取り組み

▲寄付への謝辞を述べる今井住職(右、左は末永会長)

 山口市の貴重な文化遺産・常栄寺雪舟庭を、後世に残すべく活動を続けている「雪舟の庭を守る会」(末永汎本会長)は、6月19日に山口商工会議所で、2019年度の定時総会を開催した。

 2018年度は、日本画家・須藤和之による「風渡る常栄寺雪舟庭」を、大一写真工業(山口市湯田温泉6)の技術でデジタル版画化し、常栄寺で発売。これは、山口市ふるさと納税のお礼の品にも選ばれており、これまでにMサイズ(3000円)を17枚、Sサイズ(2500円)を10枚販売した。また、11月には京都・東福寺への拝観ツアーも実施し、23人が参加。そして、常栄寺(今井宏泉住職)には200万円を寄付した。

 2019年度は、10月に防府市出身の落語家・春風亭正朝による落語会を、11月には雪舟庭ライトアップ特別鑑賞会を開催する予定。さらに、同寺のSNSを開設させ、情報発信の充実を図る意向だ。また、この日は役員改選も行われた。

 同会の5月末時点の会員数は、83法人・163人。会費は、法人が一口1万円で、個人が5000円。5000円ごとに1枚の会員証がもらえ、持参者は期間中何回でも、無料で同庭を拝観できる(通常は1回300円)。有効期限は、入会日の翌年度末まで(2019年に入会したら、2021年3月まで)。問い合わせは、事務局の同寺(TEL083-922-2272)へ。

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