知っていると自慢できる!?日本で一番○○な山 日本一高い山と言えば富士山、では低い山は?国土の約1/3を森林が占める日本には、数多くの個性的な山があります。今回は意外と知らない「日本一」の称号を持つ山をあつめてみました!有名な山から、ちょと意外なマイナーな山まで、知ったらきっと誰かに話したくなる山に関する豆知識もご紹介します。

【日本一○○な山】って知ってる?

突然ですが「日本で一番高い山」は皆さんご存知ですよね。標高3,776mの『富士山』は、その美しい佇まいで古くから人々に感銘を与え、日本のシンボルとして君臨しています。また、自然豊かで数多くの動植物が生息し、学術的にも貴重な存在となっています。

富士山以外の“日本一”は?

日本は国土のおよそ67%を森林が占めており、世界でもトップクラスの「森林国」といわれています。日本各地には様々な山がありますが、標高などは「どんな山か」を判断する一つの指標になりますよね。数ある山のなかでも、やはり「日本で一番の存在」は気になるところなのではないでしょうか?
そこで今回は、日本各地にある山のなかでもあらゆる面で「日本一」の称号を持つ山を集めてみました!

本当に山なの!?日本一標高の低い山

徳島県にある『弁天山』。こちらは自然にできた山としては日本一低い山として認められており、その標高はなんと6.1m
毎年の山開きは、標高にちなんで6月1日に行われ、当日には周辺の地域住民によるイベントも開催されます。

“日本一低い山”は他にもある!?

日本一低い山として弁天山を紹介しましたが、弁天山よりも低い山が2つ存在しているんです。
宮城県仙台市にある『日和山』の標高は3m。大阪市にある『天保山』の標高は4.53m
実はこのふたつの山は人工的にできた山で、現時点での国土地理院認定基準だと「日和山」が一番低い山として認められています。
「天保山」は以前は1位だったのですが、2014年に日和山の標高が再確認されてから2位に落ちてしまいました。しかし、二等三角点がある山のなかで一番標高が低い山とされています。

年間○○○万人が訪れる!?日本一登山者数が多い山

東京都八王子市にある標高599mの『高尾山』。都心からのアクセスが良く、登山道もよく整備されているため、登山初心者でも気軽にハイキングが楽しめると人気があります。
もともとは山岳信仰の対象であり、実は1300年以上の長い歴史がある高尾山。樹齢およそ450年のたこ杉や、高尾山さる園・野草園、パワースポットの高尾山薬王院、ルートの多さなど、見どころが豊富なのも大きな魅力です。

日本一というより世界一

ミシュラン観光ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」での3つ星評価を獲得していることもあり、年間を通じて多くの観光者も訪れる高尾山。
年間登山者数はおよそ300万人ともいわれ、富士山やエベレストより多いんです!高尾山の年間登山者数は、日本一だけでなく、実は世界一番であることは驚きですよね。

島全体が山!?日本最北にある百名山

北海道の最北端近く、利尻島にある成層火山『利尻山』。島全体が山になっていて、ここでしか見られない花や動植物が生息する貴重な環境が広がっています。
登山コースは険しく、装備とトレーニングを積むことが必須で、天候が悪ければ飛行機が飛ばないこともしばしば。また、大切な自然を守るために、登る際にはルールをよく理解しておきましょう。

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日本一端っこにある!?最南端かつ最西端の山

沖縄県の石垣島にある標高321mの『ぶざま岳』。於茂登岳(おもとだけ)系の最西端にあるこちらの山は、日本最南端であり、最西端に位置する、まさに“端っこの山”。
少し変わった山名ですが、石垣島の言葉で「ブザーマ」は「尾」を意味するそうです。

中腹にある岩の展望台「川平湾絶景テラス」からは川平湾を眺めることができ、日本百景にも選ばれている絶景が楽しめます。ただし、整備された登山道があるわけではないようなので、装備は万全にしてくださいね。

まだまだあります!「日本一の○○」を持つ山々

日本一の標高差のある登山道『早月尾根(剱岳)』

富山県の北アルプス北部、立山連峰に位置する標高2,999mの「剱岳」。一般登山道としては日本トップクラスの山として知られています。
その中でも「早月尾根(はやつきおね)」は体力と経験が必要なコースで、その標高差はなんと2,296m!急登、岩壁のトラバース、鎖場を進み、落石等にも注意が必要なハードルートです。

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日本一大きなカルデラ『屈斜路湖(藻琴山)』

カルデラ日本一の面積を誇る、阿寒摩周国立公園内の『屈斜路湖(くっしゃろこ)』。火山活動によりできた湖で、周囲は約57km、最大水深は約117mという広さ。
透明度が高くとてもキレイな湖ですが、強酸性の温泉水を含んだ水とのことで魚はほぼいないようです。湖畔には温泉が豊富で、砂浜を手で掘るだけで温泉が湧出する珍しい湖です。

そんな「屈斜路湖」の外輪山にあたるのが『藻琴山(もことやま)』。北海道自然100選にも選ばれ、山頂から見える景色は息をのむ美しさ。また、山頂まで1時間ほどで登れることから、初心者やファミリーで気軽に登れる山としても人気です。

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日本一標高が高い峠『三伏峠(塩見岳)』

南アルプスにある日本で一番標高が高い峠『三伏峠』。標高2,580m地点の三伏峠小屋までは、登山口から約3時間、南アルプスの自然に包まれながら気持ちよく歩けるコースです。三伏峠からは、初心者にもおすすめの小河内岳コースや、本格登山が楽しめる塩見岳コースがあり、毎年多くの人が訪れる人気スポットとなっています。
ちなみに、車道峠(車で行ける峠)の日本最高所は山梨県と長野県の県境にある『大弛峠』です。

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日本一の落差を誇る『称名滝(立山)』

富山県の立山連峰を源流とする『称名滝』。なんと落差は日本一の350m!立山連峰の雪解け水が大量に流れ落ち見事な迫力です。
立山連峰が生み出す絶景は国の天然記念物にも指定されています。マイナスイオンがたっぷりと感じられますよ!

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「日本一」を制覇しよう!

自然豊かな日本。どんどんチャレンジしたくなる魅力的な山々が多くありますよね。次のお休みはどこへ出掛けますか?
たくさんある山の中から次はどこへ行こうかと迷ったら、新しい視点で登山先を決定してみるのも面白いですよね。自分のレベルや同行者に合わせて選定して行きましょう!

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