【あなたは何しに?】小松礼雄チーフレースエンジニアも卒業している有名大学で、マーケティングを学ぶアルボンの妹

 F1シーズンを転戦していると、いろいろな人との出会いがある。今回はトロロッソ・ホンダ特集のような感じで、ダニール・クビアトの彼女ケリー・ピケと、アレクサンダー・アルボンのご家族を直撃。
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 レッドブルとトロロッソのモーターホームであるホルツハウスに行ったら、エキゾチックな美女に挨拶された。ダニール・クビアトの彼女のケリー・ピケだ。彼女のことを【あなたは何しに?】に紹介したのは、2017年のシンガポールGPの後のこと。その後、クビアトはレギュラーシートを失い、ケリーもF1のパドックから姿を消した。

 そのケリーがF1のパドックに再登場したのは、今年のモナコGPだが、残念ながら、筆者はモナコGPで会う機会がなかったため、今回が約2年ぶりの再会となった。

 もちろん、クビアトとの関係は続いており、2年前はユーロF3に参戦していた弟のペドロ・ピケは現在F1のサポートレースであるFIA-F3にステップアップしており、そのサポートも行なっている。

 母親のカンカモル・ミンキはほとんどのレースに帯同しているが、クロエと会うのは今回が初めてだ。「シーズン前のバルセロナのテストには行ったけど、グランプリに応援に行くのは、このフランスGPが初めて。というか、F1グランプリのパドックに入ったのが、今回が初めてね」(クロエ)

 母親のカンカモル・ミンキによれば、「彼女は大学に入学したばかりで、いまようやく1年目が終了して、時間ができたので、連れてきました」という。

 大学の名前を聞いて、驚いた。なんとラフバラ大学だった。ラフバラ大学はレスターシャー州にあり、イギリス国内すべての大学ランキングおいて上位15位以内に入っている優秀な大学。そのなかでも自動車工学は有名で、多くのF1エンジニアがここを卒業している。ハースの小松礼雄チーフレースエンジニアも、この大学の卒業生だ。

 ただし、クロエはマーケティング学を専攻しており、将来はメディアや広報の仕事を目指しているという。「広報やメディアの皆さんが仕事をしているF1のパドックは、私にとって学ぶべき点が多い刺激的な場所」と興奮気味に話すクロエ。

 いつの日か、F1チームの広報になったクロエとパドックで再会したい。

ダニール・クビアトの彼女ケリー・ピケ

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