マルカリさんによる、なでしこワールドカップ解説 第3弾です。
フランス女子W杯、なでしこジャパン決勝トーナメントの相手は、オランダ。
直近の対戦では、昨年、2—6で敗戦している。
試合会場のレンヌは、オランダから近く、オレンジ色が染まる、完全アウェーの状況。
注目のスタメンは、GK山下、DF左から鮫島,熊谷,市瀬,清水、MF長谷川杉田,中島、小林,
FW岩渕,横山。
左サイドハーフの長谷川が、初戦のアルゼンチンで足首を痛めて。離れていたが、復帰して、ベストメンバーが組める。
日本ボールでキックオフ
オランダ ファンデサンデンが右サイドからスピードをいかして前進。ペナルティエリア右脇まで進んでクロス。熊谷が大きくクリア。
前半5分
オランダ 左からマルテンスが上がりクロス。ファーサイドにあがってきたミーデマが右足でシュート。鮫島に当たり、ボールはゴールポストに当たる。
オランダは、4-3-3から、日本のディフンスラインの裏に、スルーパスを通され、クロスを上げる。
前半11分
オランダ カウンター攻撃。ミーデマらがペナルティーエリア内で待つが、鮫島岩渕が頭でクリア。
前半13分
日本 中島がファンドンゲンと衝突。中島は顔を押さえてピッチに倒れ込む。一時中断。
オランダ 左からのクロスに。日本はまだシュートがない。
前半16分。オランダ左コーナーキック、ニアーで、マルテンスが右アウトサイドであわせGK菅沢の股の間を抜けて先制。オランダ1-0日本。
前半18分、菅澤が抜けて、右足でシュート、ボールは右ポストに当たる。
前半20分
日本 長谷川のパスを受けた菅沢がペナルティエリア内に進入。倒れ込みながら右足でシュート。日本の初シュートも右ポストにはじかれ、ゴールならず。
前半28分。スライディングした際に、痛めていた肩を、市瀬が再び、痛める。
オランダ、右サイドのスベースへ走る込む、ファンデサンデへのロングボールでだす。
前半36分、右サイドファンデサンデからゴール前へショートパスを市瀬がスライディングで防ぐ。
前半、ディフンスラインから、3トップの裏に、ロングボールを正確に通す。
日本は、読んでいるが、スピードで交わされる展開が続く。
前半、左サイドの杉田に開いて、長谷川が中央に。杉田から菅澤、岩渕と細かくパスをつないで、岩淵から、スルーパスで、長谷川がゴール前に抜けて、長谷川が、冷静に、右に流し込み、同点ゴール。なでしこジャパンらしく、完全につないで崩しての見事に冷静なゴールだった。
前半終了。日本1-1オランダ。
後半開始。日本は、オランダのロングボールの出所を防ぐ意識が見られる。
後半2分。バイタル外で、岩渕が、ファール。8番がシュート。山下が、左にセーブで防ぐ。
イングランド戦でみせた、バイタルのスルーパスもしっかり、日本は、ボランチを加えて、スペースを与えない。
オランダは、前からプレスをかけて、攻撃に来る。日本も、オランダが、ロングボールで出してから、ブレスをかけようとするが、プレスがやや甘い。
前半8分。岩淵が、小刻みにドリブルでしかける。
オランダは、ロングボールで前線に蹴り、単調な攻撃をしかける。右サイドの清水も、粘り強く、飛び込まずに、対応する。
前半18分。右サイドに中島に、清水が、おとりで、サイドで前にデコイラン。
中島が、カットインして、左足で、シュート。
前半20分。オランダ、トップに入れて、スルーパスを通そうとする。日本、やや対応が遅れるが、タイミングあわないパスに助けられる。
後半27分、日本、中島に代えて、籾木を投入。籾木のポジショニングの変化に期待したい。
後半31分
日本 籾木がチャンスメーク。岩渕がペナルティエリア右深く進入。角度ない位置からシュートもボールはサイドネット。
後半34分
日本杉田が左足シュート狙うもクロスバー
後半35分
日本 籾木がゴル正面から左足シュート狙う、相手GKパンチングでしのぐ
後半38分
オランダ ジル・ロールトIN ファンデドンクOUT
後半43分
オランダ ゴール前、ミーデマのシュートが熊谷の手に当たったと判定。PKを獲得
後半44分
オランダ マルテンスがゴール右に決める
後半46分
日本 左CK。ファーサイドの杉田が左足。相手GKが弾くと日本攻撃陣が詰めよりシュート狙おうとするがヒットせず
後半49分
日本 日本は中盤から眺めのボールを入れたり、サイドからクロスをあげるが相手DFがブロック
試合終了
日本は、オランダのサイド攻撃とクロスをあげさせない、サイドバックの鮫島と清水が、ねじり強く対応し、イングランド戦で露呈した、バイタルエリアの守備も、連携連動して、
弱点を全員で克服した。ただ、後半半ばから、再三、決定的なシュートを決められなかったのが悔やまれる。
しかし、これが日本の実力。来年の東京五輪に向けて、更にフィニッシュの精度、連携連動を深めて欲しいと思う。勝つか負けるかの瀬戸際が、数センチでもそれが世界との差なんだと思う。