リゾート地で覚せい剤を届ける途中の売人を逮捕したら衝撃の展開に! 警察がその場で大収穫を収めてしまった理由とは――!?

写真はイメージです

東南アジアの中でも、日本人の行く観光地として人気のあるタイ。そのタイのバンコクから近いビーチリゾートで「なんとも間抜けで、誠実すぎる!」と驚かれて大きな話題となる事件が発生しました。

事件があったのは2019年6月22日(土)。首都バンコクから車で二時間ほどのビーチリゾート・パタヤの少し南のセタヒップという場所です。ここの大通りで現地の警察署が検問をしていた所、麻薬の密売人が通りがかり、所持品から麻薬が見つかりました。

こうして捕まったのは34歳のタイ人の男性の容疑者。この容疑者は捕まった時、「顧客」に届けるために19.75グラムの覚せい剤を所持しており、警察はこの証拠を押さえて容疑者を逮捕しました。

写真は逮捕された容疑者(タイのパタヤ現地ニュースを配信しているThe Pattaya Newsより、同ニュースの日本語版を配信するPJA NEWS提供)

すると、ここで容疑者は現場の警官に、驚きの対応を見せます。

なんとこの容疑者、覚せい剤を購入する予定だった「顧客」に届けられなくなってしまって申し訳ないので、お詫びのLINEメールを送らせて下さいと、検問所の警官たちに懇願してきたのです。

警官たちは、この「誠実」な麻薬売人の容疑者の懇願を受けて、なんて誠実なんだと驚き、喜んで容疑者にメールを送らせてあげました。そして容疑者が顧客にお詫びのメールの送信を完了すると、警官たちは容疑者のスマホを押収し、送信履歴から覚せい剤を買っていた顧客も全員を特定しました。

もちろん警察は、覚せい剤を買っていた「顧客」も全員逮捕しました。

こうして、麻薬売人に加えて、その購入をしていた顧客の全員を警察は逮捕する事に成功し、大きな成果をあげた摘発となりました。

タイニュースを配信しているPJA NEWSによると、この麻薬売人のニュースはタイ現地でも爆笑のニュースとして話題となっているそうです。また、この誠実さがあるなら麻薬売人なんかやらないで、きちんとした仕事をしたらいいのにという意見も出ているそう。

一方で、タイでは麻薬が蔓延しており、その一部は高値で売れる日本にも流入して問題となっていることから、大きな問題となっているそうです。日本でも芸能人なども含めて麻薬が広まっているニュースは連日のように目にしますが、タイの麻薬の蔓延と、このように関連しているのですね。(取材・文◎西山 哲治)

※本記事の写真と内容は、タイやパタヤニュースを配信しているPJA NEWSに写真提供をいただいて掲載しています。
タイやパタヤニュースを毎日配信するPJA NEWS

(PJA<パタヤ日本人会>配信)
https://pattayaja.com/

PJA NEWSは、タイのパタヤの有力メディアのThe Pattaya Newsの日本語版を配信しています。

The Pattaya News
https://thepattayanews.com/

© TABLO