プラ製ストロー使用中止 逗子海水浴場のすべての海の家

28日に海開きをした逗子海水浴場

 逗子海岸営業協同組合は今夏、逗子海水浴場(逗子市)で営業するすべての海の家で、プラスチック製ストローの提供をやめる。プラスチックごみによる海洋汚染の拡大を少しでも食い止めるために決めた。

 28日に海開きをした同海水浴場では、9月1日までの開設期間中、約40店が営業する。プラスチック製ストローの代替案は各店に委ねており、各店はコップのみで提供したり、ステンレス製ストローに変えたりするという。

 また来夏以降、かき氷を盛るプラスチック製の容器などの使用中止も検討しているといい、同組合の菊池千春理事長(57)は「環境保全に取り組み、訪れる人々が笑顔になれるよう、海水浴場を運営したい」と話している。

 プラスチックごみによる海洋汚染は世界規模で深刻さを増しており、28日開幕のG20大阪サミットでも主要テーマになっている。昨夏には、由比ケ浜海岸(鎌倉市)に漂着したシロナガスクジラの死骸の胃の中からビニール片が見つかった。

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