3カ月の長男放り投げ 起訴内容を一部否認、地裁初公判

横浜地裁

 生後3カ月の長男に暴行を加えて重傷を負わせたとして、傷害の罪に問われた横浜市西区、会社員の男(33)の初公判が28日、横浜地裁(梅本友美裁判官)であった。被告は「傷つけようとしたわけではなかった」と述べ、起訴内容を一部否認した。

 検察側は冒頭陳述で、昨年12月下旬以降、被告が泣きだした長男の背中をたたいたり、両腕をつかんで放り投げたりする行為を繰り返していたと指摘。妻から注意を受けていたにもかかわらず、事件当日も妻の外出中に長男が泣きだしたことから放り投げるなどの暴行に及んだとした。

 帰宅後に異変に気付いた妻から経緯を尋ねられた際には、「『布団ごと長男を動かそうとした際に誤って落とした』などとうそをついた」とした。

 長男の負傷状況に関しては、「体の右半分にまひが残っている可能性があり、視力や聴力の回復の見込みが立っていない」と証拠調べで明らかにした。

 起訴状などによると、被告は2月12日、自宅アパートで、長男の体をつかんで放り投げ、床に頭部を打ち付けさせるなどし、急性硬膜下血腫などの重傷を負わせたとしている。

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