〔前線停滞〕西日本を中心に大雨のおそれ、総雨量は数百mmに(6/29)

梅雨前線が西日本から東日本に停滞し、黄海の前線上には低気圧があって東北東に進んでいます。前線上の低気圧は、あす30日には山陰沖から北陸地方へ進む見込みです。前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、西日本を中心に大気の状態が非常に不安定となり、前線の活動が活発となるおそれがあります。
西日本と東日本では、これから7月2日頃にかけて局地的に雷を伴って、1時間に50mm以上の非常に激しい雨が降り、大雨となる見込みです。既に九州南部や四国ではこの3日間の雨量が200mm超に達しているところがあるほか、西日本を中心に同じような地域で雨が降り続くため、総雨量はさらに多くなるおそれがあります。土砂災害や低地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。

■今後の見通し
【予想1時間最大雨量】(~30日/多い所)
・70mm  九州北部
・60mm  四国
・50mm  近畿
・40mm  九州南部、中国、東海

【予想24・48時間最大雨量】(~30日18:00+~1日18:00/多い所)
・300mm+200~300mm  九州北部
・200mm+200~300mm  四国、近畿
・180mm+100~150mm  東海
・150mm+200~300mm  九州南部
・180mm+ 50~100mm  北陸
・150mm+ 50~100mm  中国

■気象概況
【72時間雨量】
・宮崎県  えびの市    えびの   290.0mm(~29日07:50)
・鹿児島県 錦江町     田代    278.5mm(~29日16:40)
・鹿児島県 薩摩川内市   八重山   247.0mm(~29日15:00)
・徳島県  上勝町     福原旭   243.5mm(~29日15:20)
・宮崎県  日南市     深瀬    224.0mm(~29日16:40)
・鹿児島県 日置市     東市来   219.0mm(~29日14:50)
・鹿児島県 肝付町     内之浦   216.5mm(~29日06:30)
・高知県  仁淀川町    池川    215.0mm(~29日05:30)
・徳島県  海陽町     海陽    212.0mm(~29日10:50)
・高知県  香美市     繁藤    209.0mm(~29日14:40)

◆用語解説「非常に激しい雨」
・1時間50~80mmの雨、滝のように降る(ゴーゴーと降り続く)状態で、傘は全く役に立たなくなる。水しぶきであたり一面が白っぽくなり視界が悪くなり、車の運転は危険とされる。土石流が起こりやすくなったり、都市部では地下室や地下街に雨水が流れ込むなど、多くの災害が発生するおそれが。

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