噴火災害の遺族などが御嶽山登山 規制解除前に慰霊と検証 長野

立ち入り規制が続く御嶽山。噴火災害の遺族や行方不明者の家族が山開きの規制解除を前に、慰霊や発生当時の検証のため、29日、山頂まで登りました。

山頂まで登ったのは遺族などでつくる「山びこの会」の事務局代表・シャーロック英子さんや行方不明になっている愛知県の野村亮太さんの父・敏明さん、噴火から生還した当日の登山者など合わせて6人です。当初、「山びこの会」は山開き前の行方不明者の捜索を希望していましたが、安全が保証できないとして認められませんでした。ただ、一般に先立って規制解除の前に登ることが、木曽町から許可され、きょう雨の中、登り始めました。6人は午前11時過ぎに規制区域内に入り、生還した男性2人から当時の様子を聞きながら、登山道などを確認。山頂で黙とうを捧げたということです。

(シャーロック英子さん)「頂上で何が起こったのか近い将来、検証結果として積み上げて発表ができれば」

御嶽山の山開きは来月1日。今年は10月16日まで山頂に登ることができます。

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