ロンドンでの「伝統の一戦」は合計30得点の大乱戦に

【ヤンキース17-13レッドソックス】@ロンドン・スタジアム

イギリスのロンドン・スタジアムで行われたヤンキースとレッドソックスによる「伝統の一戦」は、初回から両軍が6点を取り合うなど、予想外の大乱戦が展開された。ヤンキース先発の田中将大とレッドソックス先発のリック・ポーセロは、ともに初回を投げ終えることすらできず、初回を終えてスコアは6対6。その後、ヤンキースが3~5回の3イニングで11点を奪って17対6とリードを広げ、レッドソックスは6回裏に1点、7回裏に6点を返し、両軍合計30得点の大乱戦をヤンキースが17対13で制した。ヨーロッパでの初の公式戦となったこの一戦で、記念すべき初安打を放ったのはヤンキースのDJレメイヒュー。初打点はヤンキースのルーク・ボイト、初本塁打はヤンキースのアーロン・ヒックス、初奪三振はレッドソックス2番手のコルテン・ブリュワー、初勝利はヤンキース2番手のチャド・グリーンが記録した。

初回のヤンキースは、ポーセロの立ち上がりを攻め、ボイト、ディディ・グレゴリアス、エドウィン・エンカーナシオンの3連続タイムリー二塁打とヒックスの6号2ランで一挙6点を先制。しかしその裏、田中はラファエル・デバースのタイムリー二塁打、クリスチャン・バスケスの犠牲フライ、ブロック・ホルトのタイムリー、マイケル・チャビスの13号3ランで6点を失い、1イニングを投げ切れずに降板となった。

3回表にブレット・ガードナーの12号2ランで勝ち越したヤンキースは、4回表にガードナーの押し出し四球、レメイヒューの3点タイムリー二塁打、アーロン・ジャッジの7号2ランで6得点。5回表にもグレゴリアスとレメイヒューのタイムリーで3点を追加した。

その後、6回裏にジャッキー・ブラッドリーJr.の9号ソロで1点、7回裏にチャビスの14号3ラン、マルコ・ヘルナンデスのタイムリー、ザンダー・ボガーツの押し出し四球、J.D.マルティネスのタイムリー二塁打で6点を返されたものの、自慢の強力リリーフ陣を投入して4点差で逃げ切り。6万人近い大観衆を集めた4時間42分にわたる大乱戦を制し、連勝を4に伸ばした。

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