県、湘南開催要望へ 東京五輪サーフィン

 2020年東京五輪の追加種目候補となっているサーフィンの競技会場について、県は22日、大会組織委員会に要望書を提出し、湘南海岸への誘致を掲げて正式に立候補する。要望書では藤沢・鵠沼海岸、茅ケ崎海岸、湯河原・吉浜海岸などを挙げ、国内のサーフィン発祥地であることや国際大会の開催実績などをアピールしている。

 県は相模湾沿岸を「湘南海岸=Shonan」とし、「サーフィン発祥の地であり絶好のサーフポイントに恵まれ、江の島で開催するセーリング競技との相乗効果は大きい」と強調。

 鵠沼海岸は国際大会の毎年開催▽茅ケ崎海岸は市民スポーツとして定着▽吉浜海岸は安定した波が期待できる−とするほか、「クールジャパン」の代表的な発信地として開催地にふさわしく、セーリング競技で使用するパブリックビューイング設備を活用できる利点があるなどと訴えている。

 サーフィンの誘致をめぐっては、黒岩祐治知事が「本気だ。湘南はサーフィンの聖地。憧れの場所でやるのは素晴らしい」などと述べ、強い意欲を示しており、11月上旬には県庁を訪れた組織委の森喜朗会長に直接要望していた。

 追加種目にはサーフィンをはじめ野球・ソフトボールなど5競技18種目が提案されており、国際オリンピック委員会(IOC)が来年8月の総会で正式決定する。サーフィン会場には、宮崎県が要望書を提出、千葉、愛知県なども開催に意欲を示している。

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