現在ブラジルではコパ・アメリカが盛り上がっているが、一方エジプトではアフリカネイションズカップが開催されている。
治安や経済面など不安要素は多いが、アフリカ人特有のダイナミックなプレーが多く、魅力的な大会だ。そこで今回は大会出場者の中で市場価値を元に今後の活躍に期待したい選手を選んでみた。
イスマイラ・サール(セネガル)
3,000万ユーロ(およそ36億円)
この男を覚えているだろうか。サールは昨年のロシアW杯で日本と対戦したセネガルのウィンガーだ。
試合前から長友がその才能を高く評価していたことで日本でも注目されていた選手である。実際に今季のクラブでの活躍はリーグアンでもELでも鮮烈なものであった。185cmの長身でストライドが大きく、とんでもない速さを持っている。
セネガルはタレント揃いだが、その中でも引けを取らない逸材だ。
アンドレ・オナナ(カメルーン)
3,500万ユーロ(およそ42億円)
ヨーロッパに旋風を起こした若きアヤックス。その正ゴールキーパーがカメルーン代表の23歳、アンドレ・オナナであった。
同国の英雄、エトオが設立したアカデミーで育った後、バルセロナのカンテラに移り、そしてアヤックスでトップチームデビューした経歴を持つ正にエリート選手である。セービングもさることながらやはりバルサ出身とあって足元も巧い。
クラブでの勢いそのままに代表戦でも好守を見せていきたいところだ。
ウィルフレッド・エンディディ(ナイジェリア)
3,500万ユーロ(およそ42億円)
今大会、安定した入りを見せているナイジェリア代表の中心選手がボランチのエンディディだ。チェルシーへ移籍したカンテの後釜としてレスターに加入し、岡崎ともプレーしている。
今季はほぼ全ての試合にフル出場し、タックル成功数リーグ2位を記録するなど22歳にしてプレミア屈指の守備職人へ成長した。
タイプはやや違えど、カンテの後継者にふさわしい選手であったことが証明されたと言えるだろう。
ナビ・ケイタ(ギニア)
6,000万ユーロ(およそ73億円)
ライプツィヒから高額な移籍金でリバプールに加入し、ジェラードが背負った栄光の8番を受け継いだナビ ケイタ。
加入初年度はその移籍金、また背番号に見合った活躍ができたとは言い難い結果となってしまった。しかし見切るには早い。ボールを保持でき、機動力、そして守備力に優れる多才な選手だ。
クラブではフィットできなかったが、ギニア代表の中心選手として戦うアフリカ杯でどのようなプレーを見せるか注目である。
ニコラ・ぺぺ(コートジボワール)
6,500万ユーロ(およそ79億円)
ニコラ ぺぺは今季リーグアンで22ゴール11アシストと本格的に大暴れし、市場価値も暴騰している旬の選手だ。
また、ドログバやトゥーレ兄弟らが去ったコートジボワール代表の新たなスター候補である。左利きで右サイドをえぐるスピーディなウィンガーであり、バイエルンがその姿をロッベンに重ねているとか。
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今大会では世代交代した若いチームをエースとして引っ張ることが期待されている。