「選手として最後の世界大会」 松浦高教諭47歳の板垣さん闘志 6日にドイツで「第7回世界なぎなた選手権大会」

ドイツで開かれるなぎなたの世界選手権に日本代表として出場する松浦高の板垣教諭=松浦市志佐町、同校

 6日にドイツ・ビースバーデンで開かれる「第7回世界なぎなた選手権大会」に、県立松浦高なぎなた部監督の板垣勇教諭が団体戦と型の2種目に出場する。優勝が期待される団体戦(1チーム3人)では大将を務める。47歳の板垣さんは「年齢的にも選手として最後の世界大会。プレッシャーはあるが、なぎなたの母国として負けられない」と闘志を燃やしている。
 出身地の島根県で私立高校の教諭時代、部活動の顧問を任されたのがなぎなたとの出合い。大学まで剣道一筋だったが、「同じ武道でもなぎなたは全く別物だった」という。
 素人同然から部活の遠征先などで強豪校の指導者らに教えを乞い、研修に参加するなどして貪欲に技や指導法を学んだ。その努力のかいがあって2002年に全日本男子なぎなた選手権で初優勝。10年に4度目の優勝をした後は松浦高への赴任などもあり、指導者に専念していた。
 一昨年12月、久しぶりに出場した全日本で5度目の優勝。今までの実績や力量から2大会ぶり5回目の世界選手権代表に選ばれ、半年にわたって代表合宿などで練習を積んできた。
 団体戦は派遣が見送られた第3回大会(アメリカ)以外は日本が優勝しているが、近年は体格、パワーに勝る欧州勢が台頭しているという。初戦の相手は英国。板垣さんは「これまで取り組んできたことを生かし、結果を残したい」と意気込みを語った。

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