「ボイス」主演・唐沢寿明が「さすがの僕もふざけられない」と重厚な作風をアピール

日本テレビ系で7月13日スタートの連続ドラマ「ボイス 110緊急指令室」(土曜午後10:00)の会見が行われ、主演の唐沢寿明、共演の真木よう子、増田貴久、木村祐一、YOUが出席した。猟奇殺人犯に妻を殺されてしまう主人公の刑事・樋口彰吾役の唐沢は、「こういう作風なんで、現場はそんなに明るくないですね。あまりペチャクチャしゃべっている感じではない。ちょっとキツイ内容なので、さすがの僕もふざけられない。普段は十分にふざけていますけど」といつもとは異なる心境で作品に臨んでいることをアピールした。

ドラマは110番通報から「10分で検挙」を使命とする緊急指令室のECUを舞台に、妻の復讐に燃える刑事の樋口が、どんな微かな音も聞き逃さないボイスプロファイラー(声紋分析官)の橘ひかり(真木)の指示の下、声だけを手掛かりに迫りくる凶悪犯罪者から被害者を救い出すストーリー。

誕生日を撮影現場で迎えた唐沢は「うちの奥さんの死体を見る重いシーンがあって、そのリハをやった後に『皆さん、きょうは唐沢さんの誕生日です!』って。それはちょっと…。そのまま本番に行ってほしいなって。こっちは泣いているのに、ケーキ渡されて、写真を撮らしてくださいって。あれはしんどかった。あまりに空気が重たくて、(ケーキを持ってきた)増田くんも困っていた」と役に入り込むあまり、祝われた際に戸惑ってしまったことを苦笑いで告白。

一方、真木も「とにかく唐沢さんが格好良くて。ドラマでは最初はあまり信頼関係がないところからどんどんバディになっていくのですが、まだお互いの距離が近くないシーンを撮っていた時に、唐沢さんから「ちょっと来い」と言われる場面があって、「はい」ってついていったら、演出の人から「そんなに素直について行かないで!」って怒られてNGになってしまった」と失敗談を明かし、「唐沢さんがおっしゃっていたように、ワー、キャー楽しんでやっている感じではないですね。仲が悪いわけじゃないんですけど、役に入っている感じです」と重厚な作品に必死で向き合っていることを訴えていた。

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