「広報うんぜん」市民が記者 初回は山田さん親子 防災テーマ、準備の大切さ紹介

「防災」について記事を書いた山田さん親子=雲仙市国見町、市図書館

 長崎県雲仙市の広報紙「広報うんぜん」7月号に、市民が取材した記事を掲載する企画「市民記者」が初登場した。広報紙の充実を目的に本年度から始まった企画で、1回目は、同市瑞穂町の山田芳野さん(31)と、淳斗君(8)=市立愛野小3年=の親子が「防災」について取材した。

 「市民記者」は設定されたテーマに沿って、取材する市民を募集。年4回掲載予定で、今回のテーマは「防災」。芳野さんは市女性消防団に所属し、防災への関心は高かったという。同企画を知り、「息子と一緒に防災対策をしっかり学びたい」と応募した。

 山田さん親子は、休日や放課後に市役所の市民安全課や小浜消防署を訪問。各担当者から自然災害の種類や、身を守る方法などを取材。防災マップで家の周りの避難ルートを確認しておくことの重要性や、定期的に防災講習が開かれていることなどを学んだ。さらに淳斗君の発案で、防災に関する書籍や漫画を集めた市図書館の特設コーナーも取り上げた。

 7月号では見開き2ページで、2人の記事を掲載。芳野さんは「初めて知ったことも多く、みなさんに防災の大切さが伝わればうれしい」。淳斗君は「大雨や地震には、日ごろから準備しておくことが大切。取材は難しかったけど、みんな親切に教えてくれた」。完成した広報紙を前に親子で顔を見合わせ、満足そうに笑った。

 次回の「市民記者」は10月号で「子育て」をテーマに掲載予定で、8月号で募集する。表紙写真も随時、市民から募集している。問い合わせは市秘書広報課(電0957.38.3111)。

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