「ニューヨークでいいホテル知らない?」と聞かれたとき、
スマートにいいホテルを紹介できたら、きっと真のニューヨーカー!
今号は、また泊まりに来たくなるような、市内のオシャレなデザイナーズホテルを紹介。
市内最新ホテルは変わり種ばかり!
空港からの利便性を重視する人には、今年春にオープンした「TWAホテル」への宿泊をオススメしたい。何せ、JFK国際空港内の、旧トランスワールド航空(TWA)のターミナルを丸ごと改装したホテルだ。部屋数は512部屋、そしてフィットネスセンターは、ホテル内ジムとしては世界最大級の929平方メートル。
1962年に建築家のエーロ・サーリネンが手掛けたこのターミナルは、映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』などのロケ地にも抜てきされた、有名な場所。白を基調とした曲線美が特徴的だ。当時の出発口ホールは、ダイニングスペースとしてそのまま生かされている。
施設内で、特に地元の各種メディアが注目しているのは、50〜60年代に活躍したロッキード社の旅客機コンステレーション、通称「コニー」を改装した、カクテルラウンジ! アメリカの航空事業の黄金期に空を飛んだ機体の、コックピットにも入ることができるという、飛行機マニア垂涎(すいぜん)の貴重体験ができる。
泊まらずに日中滞在も可能なので、空港で乗り継ぎ時間を持て余している人にもオススメだ。
ユニークサービスで勝負
市内の最新ホテルで、もう1軒注目しておきたいのが、ミッドタウンの「ステイパイナップル(staypineapple)」。裸で滞在できる(stay naked)くらいフカフカのベッドやタオル、バスローブなどを採用するなど、「快適さ」にこだわる。
全89部屋は、ビビッドで大人っぽい紫が差し色。都会の遊び心が光るデザインだ。映画『プラダを着た悪魔』などにも参加した、家具デザイナー、クリスチャン・ガイがデザインを担当している。いずれもコンパクト設計で、部屋で過ごすというよりは「ゆったり寝ること」に特化した印象だ。
自転車の貸し出しサービス(2019年6月にスタート予定、詳細は要問い合わせ)や、ペットと一緒に泊まれる追加パッケージ、そして宿泊客全員への午後の無料スイーツ提供など、「あったらいいな」というユニークな試みの数々で、他のホテルと差をつけている。