6月に起きた横浜市営地下鉄ブルーラインの脱線事故を検証するため、市交通局が設置した事故調査委員会の初会合が1日、同市西区で開かれた。初回は事故の経緯を確認。今後、関係者から聞き取った内容などを基に再発防止策などを検討し、今月中に報告書にまとめる。
調査委は、同局幹部ら5人で構成し、鉄道総合技術研究所の専門家2人がアドバイザーとして参加。委員長に城博俊局長が就いた。
冒頭で、城局長は「死傷者が多数発生してもおかしくない重大かつ深刻な事故だ」とし、「市民の信頼を一日も早く取り戻せるように進んでいかなければならない」とあいさつした。
会合は冒頭を除き、非公開で行われた。同局によると、今後装置を放置した背景などについて協議する。
事故は6月6日早朝に起きた。下飯田駅を出発した始発の上り電車(6両編成)が脱線、男性運転士が軽傷を負った。乗客121人にけがはなかった。