「暴言、我慢できなかった」 介護士が90歳入居者の顔を5回殴り、重傷負わす 

 介護支援施設の入居者を殴って重傷を負わせたとして、神奈川県警神奈川署は2日、傷害の疑いで、施設に勤務する介護士の男(58)=横浜市緑区東本郷1丁目=を逮捕した。署によると、「介助中に暴言を吐かれ、我慢できなかった」と供述、容疑を認めているという。

 逮捕容疑は、同日午前7時20分ごろ、同市神奈川区六角橋5丁目の介護支援施設で、入居する無職男性(90)の顔を5回ほど手で殴り、くも膜下出血などの重傷を負わせた、としている。男性は意識があり、命に別条はないという。

 署によると、同容疑者は当時、食堂で男性の朝食の介助を担当。当時施設内にはほかに男性職員1人と入所者4人がおり、暴行の様子を目撃していた人もいた。朝食後に出勤してきた女性職員が男性の顔が腫れていることに気づき、同日午前8時50分ごろに119番通報した。

© 株式会社神奈川新聞社