県営バス値上げ方針 初乗り150円に 10月から 消費増税に伴う引き上げ

県営バスの運賃値上げ案

 長崎県県交通局は2日の定例県議会環境生活委で、消費増税に伴い、10月1日から県営バスの運賃を引き上げる方針を示した。本会議で条例案が可決されれば、九州運輸局に認可申請する。初乗り運賃は多くの区間で140円から150円になる。
 今定例会に提出している条例案は、バス運賃の基準額を現行の1キロ当たり32円40銭から同33円に改定する内容。これに伴い、初乗り運賃は諫早・大村地区の全路線と長崎地区の県営バス単独運行区間で、それぞれ150円になる。長崎地区の他社競合区間は160円のまま据え置く。
 初乗り以外の運賃は、一定区間運賃が変わらない長崎市中心部で現行のまま据え置き。中心部以外の長崎地区と諫早・大村地区では、多くの区間で10円引き上げられる見通し。
 高速道路などを利用し、長崎市と各市を結ぶバスも値上げする。他社と競合する長崎空港リムジンバスについては、現行のまま据え置きになる。
 県交通局は「利用者の皆さまには心苦しいが、消費税を適正に運賃に転嫁するための措置」と理解を求めている。

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