コンビニ店長が立候補する山本太郎議員の「れいわ新選組」  次に狙うは“就職氷河期世代”の擁立か

山本太郎参議院議員(44)が代表を務める政治団体「れいわ新選組」は、今夏の参議院議員選挙の公認候補にコンビニ加盟店ユニオンの元副執行委員長・三井義文氏(62)を擁立することを発表しました。

「24時間営業を義務化した契約で、フランチャイズ加盟者を過酷な労働に追い込んだセブン-イレブン・ジャパンと戦い、結果として社長を辞任に追い込んだ三井氏は、ブラック企業退治に実績ある方だけに、企業に酷使された弱者の票を集めるでしょう」(政治ジャーナリスト)

社会的弱者のハートを掴む候補を次々と擁立している「れいわ新選組」ですが、「次は就職氷河期被害者か?」と噂されています。

バブル経済崩壊の影響で就職が困難だった「就職氷河期世代」とされる30代半ばから40代半ばの人を対象にした正規職員の採用試験を、兵庫県宝塚市が今夏に実施する旨が報じられました。

「内閣府、厚生労働省が就職氷河期世代の支援を6月から謳っていますが、アラフィフの就職氷河期の初期の世代は、対象から除外されています。就職氷河期初期世代は、すぐ上の世代がバブルの恩恵を受けていたので、最悪の就職の予想も現状把握もできないまま翻弄されました。その世代を切り捨てた就職氷河期世代支援政策はセカンドレイプのようなものです。宝塚市は、記者発表をして、ニュースを流したものの、募集要項は、8月に発表という時間差で、除外が目立たないようにしているようです」(就活ジャーナリスト)

就職氷河期世代の救済政策が、早くも実態を認識していないとの批判が出ていますが、切り捨ての理由には下記の説もあります。

「45歳の男性が歳下の嫁をもらえばギリギリ子作りして、市の未来の納税者を育てるという想定に基づいているように感じます。少子化対策兼、将来の税収確保ではないでしょうか。宝塚市は、パチンコ条例事件で却下判決を受けるなど、行政の職権濫用で税金を無駄遣いした前科もありますから」(新聞記者)

国民全員を納得させる提案は難しいでしょうが、一部切り捨てするような支援策は考えものです。そして、早くこの「就職氷河期世代」から顔となる人物が出てきてほしいものです。(文◎九頭龍腐流腐流)※タイトル画像は山本太郎『闘いの原点』より

© TABLO