厳しい目で部品の品質や規格をチェックする中北 誠(24歳)さん。
株式会社湖南製作所(滋賀県湖南市)で部品の品質や規格をチェックしています。
湖南製作所に勤めて6年目を迎えましたが、「入社当初は何もわからず、ゼロからのスタートだった」と話します。溶接の仕事を経て、4年前から出荷前の製品チェックやお客さまとの窓口業務を行う品質管理部門へ移りました。
顧客と社内の調整役
視線は一歩先を見据える
ここ数年、不良品発生率が大幅に減り、お客さまから品質が向上したとの声が聞かれるようになりました。「お客さまの要望に応えるため、社内ルールを見直しました」と中北さん。それでも時にはクレームが入り、客先へ出向いて対応に追われることも。工場に持ち帰ると、すぐに原因究明と再発防止策を立てなければなりません。
お客さまと社内の技術者との間に入る難しい役回り。「工場長には、嫌われ役になってと言われています。今、出ている不具合やお客さまからの課題とどう向き合っていくのかが大切。それで今後の展開が変わっていくので」と中北さん。
いかにして指示内容を正確に伝え、実行してもらうのか。技術者や作業者とコミュニケーションをとりながら、伝えるべきことはしっかり指示します。外国人には、指示内容をポルトガル語やインドネシア語に訳し、写真を使うなど、理解してもらうために工夫を凝らしているそう。
「再来年、会社は創立50周年を迎えます。お客さまからのご要望は、年々厳しくなっていますが、社内ルールをさらに見直しながら、製品の品質維持・向上を実現し、まずは同業で県内No.1を目指します。いずれ、国内はもとより、世界へ通用する製品を提供していけたら」と今後の目標を語っています。
◆株式会社 湖南製作所
湖南市岩根南山田1622-6
【滋賀県中小企業家同友会会員企業】