佳境を迎えている女子ワールドカップ、準決勝アメリカ対イングランド戦は白熱の展開となった。
後半21分、イングランドが同点ゴールを決めたかに思われたが、VARによって取り消し(以下動画2分37秒~)。だが、後半35分すぎにはVARによってイングランド側にPKのチャンスが到来。
決めれば同点だったPKを、キャプテンであるDFステフ・ホートンが蹴ったが…(動画3分35秒~)。
(再生はYoutube上で)
左隅を狙ったキックはアメリカGKアリッサ・ナラーが阻止!
絶好のチャンスを逃したイングランドはこの直後にミリー・ブライトが退場。結局、1-2で敗れ敗退が決まった。
奮闘しながら無念の敗退となったイングランド。ただ、『BBC』によれば、監督や同僚はこうホートンを讃えていたそう。
フィル・ネヴィル(イングランド女子代表監督)
「フットボールは残酷になることもある。
選手たちにこれ以上は求められない。彼女たちはピッチ上で全てを尽くした。
(PK失敗は)残酷だった。彼女はこの試合で素晴らしかったし、全てを読んでいた。
これがフットボールだ。
(今季の)ステフ・ホートンはキャリア最高のシーズンだったかもしれない。
彼女はPKを蹴る勇気を持っていたし、その後もプレーを続けた。
彼女はピッチ内外で素晴らしい人間だし、ワールドクラスの選手さ。
彼女は動揺するだろう。(だが、)驚異的だった。責任を彼女に負わせるべきではない」
カーリー・テルフォード(イングランド女子代表GK)
「ステフに思いを寄せなければ。
彼女のキャリアにおいて最も大きな瞬間だったかもしれない。そして、残念なことにそれに失敗してしまった。
でも、ステップアップには心を打たれた」
ステフ・ホートン(イングランド女子代表DF)
「胸が張り裂けそうだけど、このチームをとても誇りに思う。今大会で私達はとてもハードに戦ったから。
世界最高のチーム相手にほぼ互角だったけれど、とても失望している」
「今日はPKキッカーだと伝えられ、自信を持っていた。この1週間ずっと決めていたから。
(練習での成功と?)うまく結び付けられず、GKに正しい方向を読まれた」
グループステージでは、なでしこジャパンを2-0で撃破していたイングランド。
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ここまで全勝と好調だっただけに、国内でのショックも大きいようだ。