メッシ、コパ・アメリカで「あまりにひどかった」4つの理由

『Marca』は1日、「リオネル・メッシのコパ・アメリカが残念なものになっている4つの理由」という記事を掲載した。

グループステージから苦戦を続け、サッカーの内容も芳しくないものになっているアルゼンチン。その中心的存在であるメッシもPKの1ゴールのみと沈黙した。

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その不調の原因はなんなのか?『Marca』はその理由を4つ挙げている。

芝のコンディション

メッシはいつもバルセロナの整備されたピッチの上でプレーしている選手であり、今回のコパ・アメリカで使われているスタジアムの芝にフィットしていない。彼自身もベネズエラ戦の後にそのコンディションが良くないことを訴えた。

「僕にとっては最高のコパ・アメリカではない。ピッチ状態のツケを払わなければならない。常により多くの時間が必要になり、前に進みにくく、ボールはうさぎのように跳ねる」

彼が高い能力を持っている選手であることに疑いはないし、メッシの周りだけの芝が悪いわけでもないわけだが、ピッチのコンディションに影響されるタイプのプレーヤーであることは間違いない。

パートナーがいない

リオネル・スカローニ監督は、常にメッシの周りに置く攻撃のセットアップを変更してきた。なにかうまくいくものがないかと探っていた。

そのためにメッシは本当のパートナーを見つけることが出来なかった。アグエロはいつまで経ってもフィットせず、ラウタロ・マルティネスが慣れるための時間もなかった。

ジョバニ・ロ・セルソが最もメッシとの関係が良好な選手に見えたが、なぜか彼はベネズエラ戦でメンバーから落とされ、またパートナー探しの旅は巻き戻されることになった。

試合への関与が少ない

メッシは、彼が求めているほどに試合に関与することが出来ていない。コパ・アメリカでもわずか1ゴールと得点力がなく、しかもそれはペナルティキックからだ。

「リオネル・メッシがピッチにいることは、我々に多くのものを与えてくれる。フィールドの内外で多くの貢献をしている」とスカローニ監督は話している。

しかし、それならば「メッシをどう助けるか」を整理しなければ生きるわけがない。誰かに頼ること自体が悪いのではなく、その支え方を考えなければならないのだ。

あまりにも複雑な時期だった

メッシは今シーズンバルセロナでリーグ優勝を経験しているが、それ以外は厳しい終盤戦だった。リヴァプールとのチャンピオンズリーグではショッキングな敗北を喫し、コパ・デル・レイでもバレンシアに敗れて批判を受けた。

精神的にこのコパ・アメリカに向けた準備は理想的でなかったと考えられる。彼自身のパフォーマンスが芳しくないのは、その犠牲になったためだといえる。

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とはいえ、悪い状況でありながらも彼は物事に立ち向かい、アルゼンチンをリードしようとした。たとえブラジル代表相手に敗れてしまったとしても、その責任感だけは評価すべきである。

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