【かながわ参院選2019】14人が立候補見通し 全国屈指の混戦区

 第25回参院選は4日、公示される。神奈川選挙区(改選定数4)は、全7党が公認候補を擁立する全国屈指の混戦区。諸派や無所属を含め少なくとも14人が立候補する見通しで、21日の投開票に向けて激しい選挙戦が展開されそうだ。

 参院選で最大の争点とされる安倍政権の評価に加え、神奈川選挙区では憲法改正に賛同する「改憲勢力」が過半数の3議席を占めるかも焦点。与野党ともに公認を1人に絞っており、各党の議席争いは基礎票固めに加えて浮動票の取り込みが鍵を握るとみられる。

 現職は、自民党の島村大、公明党の佐々木さやか、立憲民主党の牧山弘恵、日本維新の会の松沢成文の4氏が再出馬。新人は国民民主党の乃木涼介、共産党の浅賀由香、社民党の相原倫子の3氏のほか、諸派5人、無所属2人が名乗りを上げている。

 憲法改正を巡る議席争いは、現有維持を目指す自民、公明、維新の改憲勢力に対し、立民、国民、共産、社民が神奈川での過半数阻止を狙う。年金問題や消費税増税などの論戦も熱を帯びそうだ。

 立候補の届け出は、4日午前8時半から午後5時まで。陣営の多くは届け出後に街頭に立ち、第一声を響かせる。

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