アルゼンチンで皆既日食撮影 県天文協会長の松本さん

松本さんが撮影した皆既日食のダイヤモンドリング。日食の終わりに宝石の付いた指輪のように見えた=現地時間2日午後5時42分、アルゼンチンのベジャビスタ(提供)

 長崎県天文協会長の松本直弥さん(66)=佐世保市星和台町=が南米アルゼンチンで2日(日本時間3日)、皆既日食の撮影に成功した。松本さんは「完璧な気象条件の下、世界各国の人と幻想的な皆既日食を観測でき、とても幸せ」と話している。

 皆既日食は、地球と太陽の間を月が横切り、太陽が完全に隠れる現象。松本さんによると、今回は南米大陸南部、チリからアルゼンチンの比較的狭い範囲で観測できたという。

 松本さんは、冠雪したアンデス山脈を望むベジャビスタという小さな村の空き地で、世界から集まった約800人とその時を待った。日食は太陽が西に傾いた現地時間午後4時25分から始まった。同5時39分から2分30秒にわたって太陽は月に完全に隠れて、辺りがかなり暗くなったという。

 松本さんは「皆既日食の観測は17回目だが、改めて素晴らしい現象だと思った。世界の愛好家との交流も楽しめた」と振り返った。

© 株式会社長崎新聞社