バランスボールに乗りながらの観賞を推奨!?「8Kアースウォッチャー from 国際宇宙ステーション」

バランスボールに乗りながらの観賞を推奨!?「8Kアースウォッチャー from 国際宇宙ステーション」

NHK BS8Kでは7月7日(2回)と7月14日(2回)の全4回で、「8Kアースウォッチャー from 国際宇宙ステーション」を放送します。2Kカメラから始まったNASAの撮影が2018年の春から8Kカメラで開始され、その映像をNHKが独自に入手。宇宙飛行士たちが残した言葉とともに、船内の様子や宇宙から見た地球を紹介。視聴者の皆さんを宇宙へといざないます。

放送に先立ち、このほど局内で試写会が行われました。制作統括の大野俊之さんは「この作品はISS(国際宇宙ステーション)から撮った地球の姿やISSの中を紹介しているのですが、手を伸ばすとそこにISSの窓があるかのように感じていただけるコンテンツになっています。なので実際に放送を見ていただく時にはバランスボールに乗って見ていただけると、もっと臨場感が増すのではないかと思います」と、ジョークを交えながらも映像の素晴らしさを自信たっぷりに語っていました。

同じく制作統括の鈴木隆夫さんは「民間でも宇宙に出られる時代になってきましたので、先取りでまずは8Kで体験していただければ。またこの番組は8K、4Kが主体ですが一部、総合テレビでも放送しますので、少しずつではありますが(ISSの)窓からの映像を皆さんに届けることができるかなと思っております」と4K・8Kが見られない方にもアピール。

宇宙飛行士の方々がISSで生活する様子を見る機会はなかなかないので、それだけでも興味深いですね。船員の皆さんは船内ではTシャツにハーフパンツといったカジュアルな服装で、普通の家で過ごしているかのようなリラックスした雰囲気。浮遊したお菓子をみんなで捕まえながらおやつの時間を過ごしたり、くるくると宙を回転しながら歯磨きをしたりと、宇宙ならではでの生活を存分に楽しんでいる貴重な姿が見られます!

しかし、ただ楽しんでいるわけではありません。宇宙船に穴が開けば、自分たちが船外に出て点検作業をしなくてはなりません。命懸けです。そして、船内には「日本」「アメリカ」「ヨーロッパ」など区分された実験室があり、新薬を開発するための研究、AIロボットの動作実験などを行っています。また、無重力状態の宇宙に長時間いることで骨の強度が下がってしまうため、毎日2時間半もの運動をして筋力を鍛えているとのこと。大変なことも多いようです。

それでも自分たちの仕事にやりがいを感じ、誇りを持って取り組む宇宙飛行士の皆さん。例えば、ISSは1日に16回も地球を周回していて、それは地球と月を往復するほどの距離だとか。普通なら、絶対に移動できない距離ですよね。また、昼と夜の境目を超える瞬間を体感できたり、オーロラが流れていく姿を目の前で見ることができたり、宇宙飛行士でなければ経験できない特別なことがたくさんあるのです。これは本当に素晴らしい、尊敬するべきお仕事だと思います!

この番組は8Kでご覧いただくと映像の本当の素晴らしさを体感していただけますが、8Kでは見ることができない方も多いと思います。筆者もその一人です。でも、映像の美しさに負けないくらい感動できる内容となっていますので、宇宙に興味のある方はもちろんですが、そうでない方もこの番組を見れば宇宙に行ってみたくなること間違いなしです!

【番組情報】


「8Kアースウォッチャー from 国際宇宙ステーション」
NHK BS4K
7月6・13日 午後8:00~9:00
NHK総合
7月7日 午後2:00~2:30
NHK BS8K
7月7・14日 午後7:00~8:00

NHK担当 Y・T

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