CAは自分の気持ちをコントロールするプロ
雨の多い梅雨の時期は、気圧の影響もあって心と身体の調子が不安定。
「どうにかして気分を上げたいのに、どうしたら良いかわからない!」と思う人も多いのではないでしょうか。
CAはいくら自分の気分が沈んでいても、それをお客様に見せることは禁物。フライトに臨むときは必ず自分の気分を上げるようコントロールを怠りません。いわば、自分の気持ちをコントロールするプロなのです。
今回は、シンガポール在住の元CAが実践する、気分を上げる5つの方法をお伝えします。
1) 朝起きたらすぐ水分補給
朝目覚めても頭がぼーっとしたり、立ち上がってもなんだかスッキリしない。身体に思うように力が入らない、という経験はありませんか?
人は寝ている間にも汗としてかなりの水分を失っているため、起きた直後は身体が枯渇している状態。寝起きに何をしてもけだるいのは、体調や気分の問題ではなく、単なる水分不足かもしれません。
そんな時はまず水分補給!
最低でもコップ1杯の水を飲むと、体中に水分が染み込んでいくのを実感できるはずです。
私自身、朝の水分補給を行うと調子が良いことに気が付き、それ以来毎日起きてすぐに飲めるよう手の届くところにお水を置いています。
水分補給をすることで身体が目覚め、気持ち良く一日をスタートする準備ができます。
2) ストレッチで頭と身体をすっきり目覚めさせる
ストレッチは身体の血流を促進させる効果があり、少し痛くて気持ちいい程度に筋肉を伸ばすことは脳にも良い刺激を与えると言われています。
朝起きて外の天気が悪いと、起きあがりたくない気持ちになってしまうのですが、無理矢理にでも身体を起こして軽くストレッチをすると、一気に頭がスッキリします。
私のおすすめは、ヨガのダウンドッグというポーズを真似ること。肩回りと背中、足の裏側など身体の大部分を伸ばせますし、頭を下げることで血流が脳に行きわたり、一気に頭が目覚めるのです。
ヨガマットを引いてしっかりストレッチ!というわけでは無く、ベッドに手をかけながら伸びをするようなイメージでゆるく行うことが、忙しい朝でも継続できる秘訣です。
3) 外に出て身体の空気を入れ替える
天気が悪いからと言って室内にずっといると、気分も知らず知らずのうちに沈んでしまうなんてことはありませんか。
それは部屋内にこもった空気や日光不足が、原因かもしれません。
そういう時は、思い切って家を出て、外の空気を吸ってみましょう。
多少の雨に濡れてもいいような靴や洋服で飛び出してしまえば、もう無敵。
飲み物を買いに行く、家の周りを散歩してみる、ただ外の空気を10分吸うだけでも、頭に酸素が行きわたり気分も上がります。
いつも混んでいるカフェが空いていて入れた!!スーパーで雨の日セールをやっていた!など、雨の日だからこそのいつもと違う発見や嬉しい出来事もあるかもしれません。
4) 人と話して心のモヤモヤ解消
モヤモヤしているときに1人でいると、つい頭の中でネガティブな悪循環を作り、どんどん気分が落ち込んでしまいがち。そんなときはとにかく誰かと話しましょう。
誰かに話す際、事態を客観的に説明するので、心の整理ができます。そして吐き出すことで単にモヤモヤが晴れるだけでなく、思いもよらなかった考えに辿り着くこともあるのです。
ただの愚痴ばかりでは相手も聞いていて疲れてしまうので、「乗り越えて向上したい!」という想いで話すことも大切です。そうすれば相手も真剣に応えてくれるでしょう。
CA時代は信頼のおける同期が本当に心の支えでした。小さなモヤモヤも受け止めてもらっていたことが、CAとして活き活きと働くことのできる大きな要因だったと言えます。
5) いっそ何もせず心と身体を思いきり休ませる
どうしても何もしたくない、気分が上がらない、動きたくない!というときは、心と身体も休憩を欲しがっているのかもしれません。
そんなときは、とことん何もしない日を許してしまいましょう。
こういう時間も必要だと割り切って、しっかりと睡眠や休息をとるのも、心と身体のリセットには効果的です。
CAでも昼夜逆転するフライトの後は、時間の許す限り寝倒すこともよくあります。こうしてまた次のフライトで気分を上げられるように、”積極的に休む”選択をすることで、気分をコントロールするのです。
憂鬱な梅雨も対策次第で楽しくなる!
梅雨の時期は悪いことだけではありません。
お家に閉じこもりがちになるからこそ読書や映画鑑賞に目覚めたり、美しく咲くアジサイを見に出掛けたり、毎年可愛いレイングッズが発売されるなど、季節を楽しめる魅力も潜んでいます。
私が現在暮らすシンガポールでは年中気温もお天気も一定なので、日本のめまぐるしい季節の変化が本当に恋しくなります。
このような身近な魅力に気が付くためにも、気分のコントロール方法をぜひマスターしてみてくださいね!