まんが平戸切支丹(キリシタン)ものがたり

 長崎県平戸市は、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産で、キリシタン墓地があった春日集落(平戸市春日町)での風習を漫画で紹介した「まんが平戸切支丹(キリシタン)ものがたり」(A4判、4ページ)を刊行した。

 16世紀、丸尾山頂上の十字架の周囲に石積みの墓を築いていたとする当時の風習を、宣教師の手紙などを基に作品化。市の地域おこし協力隊員で、同集落のPRを担当する田中能孝さん(42)が、キリシタンの歴史を分かりやすく伝えようと、絵心がある地元の米倉裕治さん(49)に依頼し、実現した。

 平戸市は「シリーズ化を検討中」とし、米倉さんも次作へ意欲満々。集落の案内所「かたりな」で無料配布している。

© 株式会社長崎新聞社