<参院選長崎選挙区 候補者はこんな人>自民・現 古賀友一郎さん(51) 社会動かすことに貢献

 4日公示された参院選長崎選挙区には現職、新人計3人が立候補を届け出た。国政への思いや座右の銘、趣味など、候補者の素顔に迫った。

 物事を考えすぎるため、“お堅い”と見られがちという。「もっと言動を軽やかにすればいいのかもしれないが」と頭をかく。
 幼少時代、阪神などで活躍した田淵幸一氏にあこがれた。「近所のお兄さんが江夏と田淵のブロマイド写真を持っていて、それが格好良く見えてね」。だから、少年ソフトボールチームでのポジションは決まってキャッチャーだった。
 官僚として働いた約22年間、政治とは常に距離を置いてきた。「官僚はレールの上を運転する仕事。だけどレールを引き直す時代になると、ある種の限界もあった」と振り返る。初陣の6年前は衆参で勢力が異なる“ねじれ国会”の状態。「このままでは日本が座して死を待つ国になってしまう」との危機感から政治の世界へ飛び込んだ。
 無我夢中で走った1期目だったが充実感もある。党内の1億総活躍推進本部では、定年を65歳まで引き上げるべきだとする提言をまとめて官邸へ。法案提出に向け一歩前進した。「少しは社会を動かすことに貢献できたかな」と胸を張る。
 中学生のころに熱中した将棋はアマ五段の腕前。得意な戦法は雀(すずめ)刺しと雁木(がんぎ)。「将棋は性格が出るゲーム。どちらかというと攻めるのが好き」と笑顔を見せる。大学時代は軟式野球部でピッチャーだったが、最近はほとんどプレーする機会がない。「自分のイメージする球筋と、実際に投げる球が全然違う。今やったら足がつってしまうよ」

◎公約

 ①健康寿命の伸長、65歳定年および70歳継続雇用を推進し、持続可能な社会保障を確立②再生エネルギーや水素の活用によりエネルギー構造を転換し、内需振興、地球温暖化防止等を推進③基盤整備や販売力強化により農林水産業の生産性・収益性を向上させ食料自給力を強化④交通インフラの整備と老朽対策により産業振興と防災・国土強靱(きょうじん)化を推進⑤地方交付税等の地方一般財源を充実確保。大都市と地方の税収偏在是正を推進する

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