無冠に終わったシーズンからの復活を目指すレアル・マドリー。静かだった昨夏から一転して大型補強を敢行している。
ここでは、『sportskeeda』による「新戦力補強によって最も影響を受けそうなレアル選手たち」を見てみよう。
マルセロ
この7年間ほど世界最高の左サイドバックだったはずのマルセロ。
だが、チーム内ワースト選手のひとりとなってしまい、一時は先発の座まで失った昨季のことは忘れたいだろう。パフォーマンスレベルが酷かったこともあり、ブラジル代表からも遠ざかっている。
この夏、レアルはフランス代表の左SBフェルラン・メンディを獲得。ジネディーヌ・ジダン監督がマルセロを長期的なプランに入れてないことを示唆するものといえる。
今年初めには親友であるクリスティアーノ・ロナウドがいるユヴェントスへの移籍説も浮上。レアルでの時間が終わるタイミングが来たのかもしれない。
ギャレス・ベイル
かつての世界最高額選手であり、バロンドールを獲れるポテンシャルもあった。だが、選手としての株は、「高くついた望まれざる債務」にまで急降下。
2013年に加入した際にはトッテナム時代のような大活躍を期待されていたもののそうはならず。歴史的移籍から6年が経ち、莫大な給与を正当化できていないというコンセンサスが確立されてしまった。
好調時には素晴らしい才能を見せつけたことは確かだ。だが、怪我や不調によって阻害され、そういったパフォーマンスを見せることは散発的だった。
ジダン監督も将来的なプランに彼が入っていないことを明示している。29歳という年齢と莫大な給与からすると移籍先を見つけることは簡単ではないだろうが、クラブは彼の新天地探しに全力を賭すはずだ。
マリアーノ・ディアス
得点源だったロナウドが退団した昨夏、マドリディスタや中立派の人間たちは、フロレンティーノ・ペレス会長が代役獲得に動くだろうと思っていた。
だが、そうはならず。リヨンからマリアーノを買い戻しただけだった。
さらに厄介なことに彼に手渡された背番号はクラブ伝統の7番。19試合4ゴールでは定位置も確保できず、レアルの7番として最も残念なひとりになってしまったと言える。
エデン・アザールの加入によって、マリアーノのレアルにおけるキャリアは終わったはず。バレンシアが興味を示しているというが…。
イスコ
2013年にレアルに加入したイスコは277試合で47ゴールを記録し、主力としてCLやリーガ優勝に貢献。
2012年にはゴールデンボーイ賞を受賞するなど、世界最高のプレーメイカーに君臨してきた。
だが、27歳になった現在はファイナルサードでの判断力が悪く、味方がいい位置にいるにもかかわらず無駄なドリブルをするなど評判を落としている。
ジダン監督は彼のファンであり続けているものの、財政上のバランスを保つために放出に前向きという話も。マンチェスター・シティやユヴェントスが関心を寄せているようだが…。
ハメス・ロドリゲス
2014年ワールドカップでブレイクした後、レアルへの歴史的移籍を果たした。
加入当初はカルロ・アンチェロッティ監督のもとで起用されたが、ジダン体制になると出場数が減少。
2017年にはバイエルン・ミュンヘンに2年間のローンで移籍する。当初は買い取りオプションを行使しての完全移籍なると見込まれていたが、結局は“返却”されることに。
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レアルでの将来があるとは思えず、微妙な立場に置かれている。契約期間は残り1年であり、レアルとしては彼を売りたいはずだ。ただ、引き取り手には困らないだろう。