旧図書館の整備経費節減を 鎌倉市議会で付帯決議案を可決

鎌倉市役所

 鎌倉市議会2月定例会は22日、閉会した。最終日の本会議で、一般会計予算等審査特別委員会が旧鎌倉図書館(同市御成町)の整備計画に対し、経費節減や安全性を求める付帯決議案を提出し、賛成多数で可決された。

 旧図書館は耐震改修着工後に広範囲の腐食が見つかり、学童保育の開設が遅れている。市は2018年度一般会計補正予算案に設計費を計上したが、市議会はバリアフリー構造ではないことなどを理由に減額修正。これを受け、市は19年度一般会計当初予算案にエレベーター1基新設などのための設計費を計上した。

 付帯決議は、整備計画に対し、「今後整備を進める以上は、経費節減に努めることはもちろん、登録有形文化財を目指すからには風格を保ちながらも、児童が気兼ねなく利用できる施設になるよう強く求める」とした。

 また同日、観光客らに混雑時の食べ歩きなどの迷惑行為を自粛するよう求める条例案も可決された。全国でも珍しい内容で、4月から施行する。会期中は他に計34件が可決された。

© 株式会社神奈川新聞社