【MLB】エ軍ルクロイが負傷した危険な“タックル” 批判集中の走者は沈痛「傷つけてしまい…」

アストロズ・マリスニックとエンゼルス・ルクロイが本塁上で衝突【写真:Getty Images】

ルクロイと交錯したマリスニックは自身のツイッターでその瞬間について綴る

■アストロズ 11-10 エンゼルス(日本時間8日・ヒューストン)

 大谷翔平投手が所属するエンゼルスは7日(日本時間8日)、敵地ヒューストンでアストロズ戦を戦った。前半戦最終戦となったこの試合。終盤には衝撃的なアクシデントが発生した。ジョナサン・ルクロイ捕手が本塁クロスプレーで相手走者に強烈な“タックル”を食らった。一時は起き上がることもできないほど意識朦朧となり、ルクロイは負傷交代。危険なプレーに米メディアやファンから批判が巻き起こる騒動となった。

 問題の場面は8回のアストロズの攻撃中だった。エンゼルスは同点に追い付かれ、なおも1死満塁ピンチ。ここでスプリンガーは右翼への飛球を放った。捕球した右翼手カルフーンが本塁へバックホームし、際どいタイミングのクロスプレーになった。送球はやや三塁側へ。三塁走者だったマリスニックは捕手ルクロイと衝突。右肩付近が頭部に直撃したルクロイはその場で倒れ、しばらくの間起き上がることができなかった。

 大怪我に繋がりかねない接触プレーに、ファンの間では、ルクロイに“タックル”を浴びせることとなったマリスニックに対する批判の声が噴出。これに対し、試合後、マリスニック本人が自身のツイッターで、決して“故意”ではなかったことを主張。ルクロイの無事を願った。

 マリスニックはツイッターで「僕はプレーの最後がホームベースの外側になるだろうと思いました。全速力でベースの内側にヘッドスライディングすることを一瞬のうちに判断しました」と綴った。ルクロイの動きから送球が三塁側に来ると予想。咄嗟の判断で一塁側に頭から滑り込むために走路を変えようとしたことを明かした。

 その結果、ルクロイの捕球位置と走路が重なり、2人は激しく激突することに。ルクロイは救護車に運ばれて、交代を余儀なくされた。マリスニックはツイッターで続けて「この決断が相手選手を傷つけることになってしまい、最悪な気分だ。ルクロイの幸運を祈っています」と記し、アクシデントに心を痛めている様子だった。(Full-Count編集部)

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