オーストラリアGP、2020年F1シーズンも開幕戦に。「これ以上の場所はない」とキャリー

 F1オーストラリアGPは2020年もシーズンの開幕戦として開催されることを、F1の競技開催権を持つリバティ・メディアが発表した。

 オーストラリアGPは1985年に初開催され、それから数年間は最終戦として11月に行なわれていた。

 1996年に初めて第1戦として開催され、それから2006年まで開幕戦で有り続けたものの、バーレーンGPに取って代わられることとなった。しかしスケジュールは翌年に再度見直され、2010年の例外を除きメルボルンが開幕戦となってきた。

 このスケジュールが2020年まで継続することをリバティ・メディアが発表しており、来年は3月15日に新シーズンがスタートする。これはオーストラリアのレイバー・デイの週末にあたり、同週末に開幕するオーストラリアのサッカーリーグと重ならないよう、F1にはスケジュールの調整が求められる。

「次のF1世界選手権のシーズン開幕が、これまでの長い期間と同様に、メルボルンで行なわれることを発表できて嬉しく思っている」とF1のCEOであるチェイス・キャリーは述べている。

「アルバート・パーク・サーキットは、カレンダーのなかでも最も人気のある会場のひとつとして挙げられる。F1で働く誰もが高く評価している」

「オーストラリアのファンによる熱狂的な歓迎は、レースを独特かつ特別なものにしてくれる。2020年シーズンを始めるにあたり、これ以上の場所はない。F1が70周年を迎えるうえで重要なことだ」

 オーストラリアGPは、来季のカレンダーの中で最も早く発表されたグランプリである。2019年シーズンは5月のスペインGPから始まるヨーロッパラウンド開始前に、バーレーン、中国、アゼルバイジャンGPが開催されてきた。

 しかし、オランダGPの開催決定により、スペインGPは2020年のカレンダーから脱落する可能性がある。また、ベトナムGPも新たに組み込まれることが決まっている。

 しかしドイツ、メキシコでのレースもまた開催の危機に瀕しており、モンツァも2020年に向けて金額面では合意に達しているものの、新契約の締結は正式に完了していない。

 次戦のイギリスGPは、シルバーストンとリベティの間で交わされた、現在の縮小された契約での最後の開催となる。イギリスでの代替地については、いまだ発表されていない。

 これらの会場との契約の遅れが、2020年の他のグランプリに関する日程の合意に影響を及ぼしている。

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