低迷中のメッツ 先発右腕・ウィーラーの放出に動く

MLBネットワークのジョエル・シャーマンが伝えたところによると、メッツは先発右腕のザック・ウィーラーの放出に向け、レッドソックスなど他球団とのトレード交渉を行っているようだ。ロビンソン・カノーらを獲得するなど、大型補強を実施して今季を迎えたメッツだが、前半戦は40勝50敗の借金10でナ・リーグ東部地区4位に低迷。リーグワースト2位の勝率.444に低迷していることもあり、来季以降を見据えた動きを開始しようとしている。

シャーマンは、ニューヨーク・ポストの記事の中で、メッツとレッドソックスが初期段階のトレード交渉を行っており、また、レッドソックス以外の他球団もメッツと交渉していることを伝えた。メッツのアラード・ベアードGM補佐とジャレッド・バナー選手人事副社長が昨季までレッドソックスのフロントオフィスで重要な役割を担っていたため、レッドソックスのファーム組織についてメッツは豊富な情報を有している、とシャーマンは分析している。

また、シャーマンは、メッツの関係者から聞いた話として、前半戦最後の5試合と後半戦最初のマーリンズ3連戦がトレード市場で買い手に回るか売り手に回るかの「最終決定地点」になることを伝えている。メッツは、ヤンキース、フィリーズと対戦した前半戦最後の5試合で2勝3敗に終わり、借金10で前半戦を終了。地区首位のブレーブスとは13.5ゲームの大差がついており、ワイルドカード圏内まで7ゲームの差があるため、後半戦最初のマーリンズ3連戦で思うような結果が得られない場合には、一気に「売り手モード」が加速することになるだろう。

ウィーラーは今季終了後にフリーエージェントとなるため、メッツが売り手に回る場合には放出確実と見られている。また、トッド・フレイジャーとジェイソン・バルガスもウィーラーと同様に今季が契約最終年であり、今後はこれらの選手の動向に注目が集まることになりそうだ。

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