ぎらぎらと照り付ける太陽。そんな暑い日に食べたくなるのが、カレー!でも、手間のかかる料理はちょっと…という人も多いのでは?
「悩めるみなさんの味方、今回はレトルトカレーの世界をご紹介します」
100時間かけたカレー
神戸に本社を置く「エム・シーシー食品」。カレーをはじめとしたレトルト食品を製造する老舗メーカーです。
まずは、定番カレーの世界へご案内。エム・シーシーで20年間売り上げナンバー1.オリエンタルホテルの料理長監修、「100時間かけたカレー」です。
朝に入荷した新鮮なものだけを使って、料理人と同じように素材から調理するのがエム・シーシー流。すじ肉や野菜、フルーツなどをその名の通りじっくり100時間かけて煮込みます。最後は、実際に食べて厳しくチェック。世に送り出されるかは、スタッフの舌、「ベロメーター」にかかっています。
カレーの販売金額の動きを見てみると、おととし、レトルトタイプが固形ルウを追い抜き食卓のセンターに。人気を後押ししている理由はもう一つ。
「やっぱりここ数年ほかのメーカーも含めて種類が増えたというのが一番人気の理由かなと思っております」(エム・シーシー食品 担当者)
大ヒット辛さ10倍、個性派激辛カレー
続いては、バラエティーに富んだ個性派カレーの世界。
「こちらです。一回食べてみてください。」「うん…辛い。からっ。」
口に入れた瞬間はちょっと甘みが。
「これは玉ねぎのあまみですか?」「フルーツの甘みです」
創業30年。東京都神田にある激辛の名店監修、スパイシーな香り漂う「エチオピアビーフカリー 激辛」です。一般でいう中辛が「エチオピア」の標準。そんな中、この商品の辛さは、なんと「10倍」です。
「お客様の方からそういう要望もあって辛いカレーが欲しいということで開発に至りました。 こんな辛いカレーはどうかな?とかあったみたいなんですが」
そんな辛口意見を一蹴するように、いざ販売すると大ヒット。発売から2年で売り上げは、約5倍に伸びました。
「担当の横山さん、改めてお味はいかがですか?」
「辛いのは大丈夫なんですか?辛いのは比較的、甘いのも辛いのも。あ、辛いのは辛いですね。うまみもゴホンッ。だんだん辛くなってきたな」(エム・シーシー食品 横山さん)
温める必要なし 進化系レトルトカレー
おしまいは、進化系レトルトカレーの世界へお連れします。7月1日に発売されたその名も、「災害と闘う救助隊員のカレー」。「非常時にもおいしいものを」との思いから、兵庫県警と共同開発した商品です。
どこが新しいのかというと…
「このまま?」
鍋も電子レンジも必要なし!温めなくても食べられるカレーです。一般のレトルトカレーは、熱を加えないと牛肉などの脂が固まり、ざらざらとした食感に。
一方、このカレーは野菜と果物といった植物性の食材だけを使うことで、温めなくても滑らかな舌触りを実現。さらに、食材ごとに切り方や煮込む時間を変える工夫で、本格的な「冷製カレー」に仕上げました。
華麗に進化し続けるレトルトカレー。白いご飯をおともにその世界に浸ってみてはいかがでしょうか?