ブリヂストン×横浜国立大学×日本交通計画協会×アドヴァンス バス乗降のバリアフリー化に貢献 バス停バリアレス縁石が実用化

ブリヂストンは6月10日、横浜国立大学(「交通と都市研究室」:中村文彦教授)、日本交通計画協会、アドヴァンスと、バス停バリアレス縁石を開発し、岡山県岡山市にある後楽園のバス停で実用化した。

バス停バリアレス縁石は、側面の特殊な形状等により乗降口と停留所の隙間を小さくする正着性向上を可能にし、バス乗降のバリアフリー化に貢献するものだ。今回実用化した縁石は、ブリヂストンと日本交通計画協会の知見を融合させた、大型・小型のバスが共に正着性向上を達成できる汎用性の高い形状となっている。 これにより、「バスを安定的に縁石に寄せる」、「タイヤと縁石の接触時の影響を緩和する」というバリアレス縁石実用化に向けた課題を解決し、岡山市が取り組んでいる「バス利用者の安全確保と利便性向上」に貢献する。

都市化や高齢化、環境問題の深刻化が進む中、公共交通は今後さらにその重要性を増していくと考えられている 。特に、バス輸送においては、高齢者、車いす利用者、ベビーカー利用者を含むすべての利用者が安心してスムーズに乗り降りするためのバリアフリー化が大きな課題だ。 この課題を解決すべく、当社は個々のニーズに応じてカスタマイズ可能なバリアレス縁石と共に、縁石に対応するバリアレスコンセプトタイヤについても研究を進め、縁石とタイヤを組み合わせたバリアレス化システムとして様々な場所に展開する予定だ。

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