田中将大、MLB球宴で初登板 チャレンジで判定覆りヒット許すも無失点好投

MLBオールスターでア・リーグの二番手として登板したヤンキース・田中将大【写真:AP】

選出は2度目も出場は初、日本人のオールスター登板は5年ぶり

■ア・リーグ – ナ・リーグ(日本時間10日・クリーブランド)

 ヤンキースの田中将大投手が9日(日本時間10日)、クリーブランドで行われている第90回MLBオールスターゲームでア・リーグの2番手として初登板した。先発のジャスティン・バーランダー投手の後を継ぎ、2番手でマウンドへ。1回1安打無失点だった。

 2017年の地区シリーズで田中の快投から逆転でインディアンスを下したヤンキース。試合前の選手紹介では、まさかのブーイングを浴びた。そんな中、田中は0-0の2回にマウンドへ。ドジャースの主砲ベリンジャーはスプリットで空振り三振。ロッキーズの主砲アレナドは直球で中飛に仕留め2アウト。パイレーツの主砲ベルをスプリットでニゴロに抑えるも、チャレンジで判定が覆り内野安打に。しかし、コントレラスをスライダーで投ゴロに仕留めて無失点に抑えた。

 田中は今季18試合登板で5勝5敗、防御率3.86。負傷で欠場することになったマーカス・ストローマン投手(ブルージェイズ)の代替選手として、直前の6日(同7日)にオールスターに選出された。

 メジャー1年目の2014年に初のオールスター選出を果たしたものの、直前に右肘の靭帯部分断裂の重傷を負ったため、出場することはできず。選出は2度目だが、マウンドに立つのはこれが初だった。日本人の選出は2017年のダルビッシュ有投手(当時レンジャーズ)以来2年ぶり。登板は、2014年のダルビッシュ、上原浩治投手(当時レッドソックス)以来5年ぶりとなった。

 アレックス・コーラ監督(レッドソックス)は、8日(同9日)の前日会見でバーランダーに次ぐ2番手で田中を起用する予定であることを明言していた。

 田中は、試合前にはレッドカーペットショーに登場し、紺のジャケット、白のシャツ、ジーンズ姿で、黒のショートワンピースを着たまい夫人とともに球場入りした。(Full-Count編集部)

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