Rソックス・マルティネス オプトアウト行使は未定

レッドソックスの主砲、J.D.マルティネスは今季が5年1億1000万ドルの大型契約の2年目であり、来季以降まだ3年6250万ドルの契約を残している。しかし、今季終了後に250万ドルのバイアウトを受け取ってオプトアウト(契約破棄)する権利を有しており、その動向に注目が集まっている。ただし、今のところ、マルティネスはオプトアウト権の行使について決断には近付いていないようだ。

5年1億1000万ドルという大型契約を手にしているマルティネスにとって、オプトアウトを行使して別の契約を結ぶ動機づけとなる可能性があるのは、「故障により一定の試合数を欠場した場合に契約の最終2年間が相互オプションに変わる」という条項が含まれている点だ。マルティネスは2017年に右足の故障により1ヶ月以上出遅れたことがあるため、レッドソックスは同年オフにマルティネスと大型契約を結ぶ際、この条項を盛り込んだ。

マルティネスは昨年7月、現行の契約に代わる新契約をレッドソックスと結ぶことに前向きであることを明らかにしていたが、デーブ・ドンブロウスキー野球部門社長は新契約を結ぶ可能性を否定。「我々がオプトアウトの条項を盛り込んだのは、メディカル面を考慮したからだ。メディカル面の状況は変わっていない。だから、現時点で新契約のことを考える必要はないと思う」と語った。

マルティネス自身は、今オフにオプトアウト権を行使する可能性について、現時点では「未定」に近い状況であるという。また、球団側が新契約の交渉に応じないことにも理解を示している。「これはビジネスだからね。僕がオプトアウトする権利を行使したとしても、それは僕個人の問題ではなく、あくまでもビジネスの問題だ。球団側にとっても同じことだよ。それは理解しているよ」とマルティネス。近年のフリーエージェント市場の動きを見ると、30歳を超えた選手、特に守備面に不安を抱える打撃特化型の選手には厳しい状況が続いており、マルティネスはそのあたりの事情も考慮しながら、オプトアウト権の行使について決断を下すことになりそうだ。

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