中日本高速の過失認定 地裁判決、4億円賠償 笹子トンネル事故

 山梨県の中央自動車道笹子トンネルで2012年12月に起きた天井板崩落事故で死亡した9人のうち男女5人の遺族が、トンネルを管理する中日本高速道路(名古屋市)と点検担当の子会社に計約9億1千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が22日、横浜地裁であった。市村弘裁判長は「事故は予測でき、より入念な方法で点検を行う注意義務を怠った」と会社側の過失責任を認め、2社に計約4億4千万円を支払うよう命じた。

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