ドライバーが意識を失ったまま走っていた自動車を目撃し、重大事故を防いだとして、横須賀市根岸町３丁目の美容室「シザース」経営の高橋真さん（５２）に２２日、浦賀署から感謝状が贈られた。
１５日午後１時４５分ごろ、美容室前の道路で、自動車を運転していた３０代の男性が走行中に突然意識を失った。車が信号待ちをしていたタクシーに軽く追突した音を聞き、高橋さんはすぐさま店から現場に駆け寄った。
低速で走る車内で意識を失っている男性に気づいて、車のドアを開け、サイドブレーキを引いて止めた。男性を車外に出し、知人に１１９番通報を頼みながら、道路の交通整理も実施。近くにいた人たちと連携して、救急搬送に結び付けた。
無我夢中だったという高橋さんは「大したことはしていないと思うけど、男性が助かってくれたのが本当によかった。（手助けした周囲の）みんなも表彰してほしい」と笑顔を見せた。
２２日の感謝状贈呈式には、親族・親類を合わせ１４人が高橋さんの「勇姿」を見に浦賀署を訪れた。開業１４年目の美容室は夫婦二人三脚で営んでおり、妻の志緒さん（４５）は「いつも何でも行動が早い。頼もしいですね」とねぎらっていた。
