Rソックスがソーンバーグを解雇 トレードは大失敗に終わる

日本時間7月11日、レッドソックスは救援右腕のタイラー・ソーンバーグを解雇したことを発表した。レッドソックスは同5月24日に故障者リスト入りしたソーンバーグをリハビリの名目でAAA級に置いていたが、リハビリの名目でマイナーに置いておける期間が期限を迎え、ソーンバーグの処遇について決断を迫られていた。レッドソックスはソーンバーグに引き続きマイナーでプレイさせる方針であることを通告したものの、ソーンバーグがこれを拒否。その結果、解雇という決断に至った。

今季のソーンバーグは、メジャーで16試合に登板して防御率7.71。AAA級ポータケットでは11試合(うち1先発)に登板して防御率12.66に終わり、直近5登板のうち4試合を無失点で切り抜けたものの、再びメジャーの戦力として期待できるという評価は得られなかった。レッドソックスは日本時間7月11日がソーンバーグをロースターに加えるか解雇するかの決断のデッドラインとなっていた。

2016年にブリュワーズで67試合に登板して8勝5敗、13セーブ、20ホールド、防御率2.15という好成績をマークしたソーンバーグは、その年のオフに4選手とのトレードでレッドソックスに加入。しかし、2017年は右肩の故障により1試合も登板できず、2018年は25試合で防御率5.63、そして今季は16試合で防御率7.71と、ブリュワーズ時代の輝きを取り戻すことはできなかった。

ソーンバーグ獲得のためにレッドソックスが放出した4選手のなかには、2017年から2年連続で30本塁打以上を放ったトラビス・ショウや先日メジャーデビューを果たしたばかりの有望株、マウリシオ・デュボンが含まれている。ソーンバーグが全く戦力にならなかったことを考えると、レッドソックスにとって大失敗のトレードとなってしまった。

アレックス・コーラ監督はソーンバーグが故障者リスト入りした際、ソーンバーグのピッチングについて「彼は有利なカウントのときでさえも、94~95マイルの速球を狙ったところへ投げることができていない。さらに変化球も不安だ」と苦言を呈していた。

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