官房長官として在任歴代最長の菅義偉氏も子どもにはお手上げ!?(安積明子)

7月4日の公示日は丸川珠代氏とともに外苑前で演説し、5日には地元である神奈川県選挙区の島村大氏の応援に駆け付けた。7日には山形で劣勢が伝わる大沼みずほ氏を鼓舞し、8日には当落線上にある武見敬三氏と新橋でマイクを握った。9日は大分入りして磯崎陽輔氏を応援し、10日には宮城に向けて出発した。
その合間を縫って10日正午過ぎ、菅義偉内閣官房長官は東京駅前でマイクを握っている。菅長官が「大好きなんです」という丸山和也氏が比例区に出馬するのを応援するためだ。
「令和おじさん」で名を馳せた菅長官だが、平日のお昼時では動員もままならない。それでも通行人を含めて約200名が菅長官の演説に聞き入った。経済政策から始まり、年金問題や教育の無償化問題、地方の地価が上昇したことなど、菅長官はさまざまな話題に斬り込んでいく。朴訥とした口調だが、時には拍手も沸き起こった。最後に自分が公表した「令和」の由来に触れ、無事に演説を終えて街宣車から降りた菅長官。SPに守られながらも東京駅まで、支援者に握手しながら移動するはずだったのだが……。

官房長官も泣く子には勝てぬ…?

 

なぜか小さな子供の泣き声が。見ると街宣車の近くで母親に連れられた小さな男の子が、大泣きしていた。菅長官は男の子に近づき、あやすように手を伸ばしたのだが、その男の子は長官に目もくれずただ泣き叫ぶのみ。恐縮した母親が「官房長官よ」と気づかせようとするが、まるで拒絶するかのように男の子は泣き続け、さすがの菅長官もお手上げの様子だった。
そもそも選挙演説の会場で、子供とともに写真を撮ることが多い菅長官。前日の大分では支援者の赤ちゃんを抱いて写真におさまり、7日の山形では小さな女の子たち数名との撮影に応じている。
苦笑いしながらも、男の子を優しく見つめていた菅長官。なお道路を挟んだ向う側で、菅長官の“天敵”として知られる女性記者がカメラを回しながら演説を聞いていたのだが、果たして菅長官は気づいていただろうか。

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