シーズン6668本塁打ペース 2年ぶり記録更新は確実か

今季のメジャーリーグでは、開幕からハイペースで本塁打が量産されている。クリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)、ピート・アロンゾ(メッツ)、コディ・ベリンジャー(ドジャース)の3人がすでに30本塁打の大台に到達し、前半戦で飛び出した本塁打は実に3691本。これをフルシーズンに換算すると6668本ペースとなり、2017年に樹立された6105本のメジャー記録を大幅に更新する。2年ぶりの記録更新は確実と言えそうだ。

今季は開幕から本塁打に関する記録が次々に生まれている。イェリッチの31本塁打、アロンゾの30本塁打、ベリンジャーの30本塁打、マイク・トラウト(エンゼルス)の28本塁打はいずれも前半戦の球団新記録であり、すでに10選手が2ケタ本塁打を記録しているツインズは前半戦166本塁打のメジャー新記録を樹立。ヤンキースは31試合連続本塁打をマークし、メジャー記録を更新した。

本塁打と同じく、三振の数も過去最高のペースで積み上げられており、「本塁打か三振か」という近年のトレンドがさらに加速している状況である。いわゆる「フライボール・レボリューション」が球界に広く浸透し始めていることも、この傾向に拍車をかけていると言えるだろう。前半戦で20本塁打以上を放ったのは34人。暑さが増し、各球団の投手陣に疲れが見え始める夏場には本塁打数がさらに増えることが予想されるため、後半戦も各球団のアーチ合戦が続きそうだ。

◆前半戦20本塁打以上の打者(合計34人)
31 クリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)
30 ピート・アロンゾ(メッツ)
30 コディ・ベリンジャー(ドジャース)
28 マイク・トラウト(エンゼルス)
27 ジョシュ・ベル(パイレーツ)
27 ハンター・レンフロー(パドレス)
25 エドウィン・エンカーナシオン(マリナーズ→ヤンキース)
25 マイク・ムスターカス(ブリュワーズ)
25 フランミル・レイエス(パドレス)
24 ジェイ・ブルース(マリナーズ→フィリーズ)
24 ゲーリー・サンチェス(ヤンキース)
23 アレックス・ブレグマン(アストロズ)
23 フレディ・フリーマン(ブレーブス)
23 ホルヘ・ソレアー(ロイヤルズ)
22 ハビアー・バイエズ(カブス)
22 マックス・マンシー(ドジャース)
21 ホゼ・アブレイユ(ホワイトソックス)
21 ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)
21 マット・チャップマン(アスレチックス)
21 マックス・ケプラー(ツインズ)
21 ダニエル・ボーグルバック(マリナーズ)
20 ノーラン・アレナード(ロッキーズ)
20 チャーリー・ブラックモン(ロッキーズ)
20 ジョーイ・ギャロ(レンジャーズ)
20 リーズ・ホスキンス(フィリーズ)
20 マニー・マチャド(パドレス)
20 ケテル・マーテイ(ダイヤモンドバックス)
20 レナト・ヌニェス(オリオールズ)
20 マーセル・オズーナ(カージナルス)
20 ジョク・ピーダーソン(ドジャース)
20 ヤシエル・プイーグ(レッズ)
20 アンソニー・レンドン(ナショナルズ)
20 エディ・ロサリオ(ツインズ)
20 エウヘニオ・スアレス(レッズ)

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