ちょ、待てよ! クルマは正しいスペースに停めて(泣)【月間5000キロドライバーの独り言 Vol.3】

実証実験に参加した新型大型トラック「スーパーグレート」

※画像はすべてイメージです

休憩は必要だが、駐車スペースには注意!

高速道路や道の駅で「2時間に一度くらいは休憩をしましょう!」という広告見たことありませんか? 「あ、やばっ」と思ったあなた、ご安心ください。コレは法規で決められているわけではないのです。そのくらいの頻度でリフレッシュしてね! という目安みたいなものなのです。

しかし最近、本来停めるべきエリアとは異なるスペースに駐車しているクルマが問題になっています。具体的には、トラックやバス専用のスペースに乗用車を停めること。確かに、大型車用のスペースに乗用車を停めるのは可能です。だが、その逆は不可能!

大型ドライバーは逆算して走行している?

※写真はイメージです ガソリンスタンド

大型トラックのドライバーさんは、事前にルートや時間を計算して走っています。数百キロ手前から、どこで給油し、どこで休憩し、それに合わせるために燃費を調整して運転するなんてことも。1リットルの燃費で0.1キロ違っても、大きな燃料タンクのトラックの場合航続距離で数十キロ~100キロ単位で航続距離のズレが生じるケースもあるのです。たった数リットルのガソリンの違いで、隣町まで行けるか行けないかの瀬戸際! ということも。それだけでなく、地域によってはガソリンスタンドが少ないエリアもあります。なんてことも想定しながら、どのくらいの回転数でどのくらいの速度で走ればどこまでは一気に行ける、という目論見をドライバーさんが念頭に置いて走っているケースがあります。

あなたが軽い気持ちで停めたその駐車枠を100キロ、いや、数百キロ手前からあてにして走ってくるドライバーさんがいるのです。くれぐれも乗用車は乗用車用の枠に停めてください!

超考えられて設計されているのです!

宝塚北サービスエリア

大型車用の枠はサイズばかりでなく、大型車のことを考えて作られています。高速道路のパーキングの多くが斜めに枠が設けられていますよね? 乗用車のように身軽ではないですし、リアのオーバーハングが長く、車体が振れたときにぶつけたりするリスクも高まります。そんなケースも想定して、あのサイズ、あの配置になっているのです。また後退して停止させる場合、最近ではバックカメラの付いているクルマも増えていますが、当然無いクルマもあります。そうした場合、あの角度であれば、バックでも駐車しやすいように設計されているのです。

こういう事情があって、あなたが停めたその枠を期待していたドライバーがいるということを、どうか忘れないでほしいのです。

事故の原因になるってマジか!

高速道路でのパトカー取り締まり【画像はイメージ】

大型車の枠に乗用車を停めない方がいい理由もあります。小さな乗用車が大きなクルマの陰にいると、周囲からの視認性が悪く、謝ってぶつけられるケース、大型車の間から発車した際に、他人が飛び出して接触するケースなど、乗用車に影響するリスクも少なくありません。

大事なことなのでもう一度いいますね(笑)。大型車は大型車のスペースにしか置けませんので、乗用車は小型車スペースに。自分のクルマのサイズに適したスペースに駐車するようにしましょう。

[筆者:月間500キロドライター中込 健太郎]

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