J2後半戦へ V長崎 昇格へ「挑みの精神」

J2の今季後半戦に向けて「挑みの精神で(昇格を)勝ち取る」と意気込みを語るV長崎の手倉森監督=諫早市、なごみクラブハウス

 今週末から始まるサッカーJ2の後半戦を前に、V・ファーレン長崎の手倉森誠監督が11日、記者会見に臨んだ。8位で終えた一巡目を「最低限」と総括。後半戦に向けて「挑みの精神で(昇格を)勝ち取りたい」と意気込んだ。(以下、一問一答)

 ■一問一答 V長崎 手倉森監督

 -J1復帰を掲げる中、8位で折り返した。
 当初、大中小の3パターンを想定していた。1番は昇格圏内で折り返し、2番目はプレーオフ圏内、3番目に考えていたのが最低限8位くらいと。そうしたら、3番目になった。まだまだ高めないといけない。
 -苦戦の要因は。
 勢いがあだになったり、上位相手に構えてしまい、受けに回った結果失点したり。要するに、チームとしてタイミングや連動性が整っていなかった。(前半戦最後の)京都戦もいいゲームではなかった。すると、きょうの練習後、全員ピッチに残って腹を割って話していた。そういう意味で京都戦は「ひょうたんから駒」。一人一人がようやくプロの勝負師として意思表示をし始めた。
 -シーズン途中に加入した呉屋は7戦連続ゴールと活躍した。
 彼は明るいニュースを届けてくれた。第3節の水戸戦で攻めあぐねた。きれいに崩そうとしすぎていて泥臭さが足りないと思い、獲得を決断した。彼自身、G大阪で活躍できない悔しさがあった。あのようなメンタリティーを、J1に残れなかった悔しさを他の選手も持たなければいけない。
 -後半戦、チーム浮上の道筋をどう描いているか。特に夏場は上位との対決や連戦が多い。
 相手が嫌がる武器と、うまくメンバーを入れ替える工夫。この二つをしっかり持ちたい。特にサイドハーフ、サイドバックは全員フル稼働になる。上にいるチームもまだ昇格が保証されているわけではない。順位を守りにくる相手に対し、我々は挑みの精神でそこを勝ち取りに行く。2017年の昇格も最後まくったような上がり方だった。メンタル的にはこのチームにものすごく合っている。歯が立たないと感じたチームはない。90分間の集中力とか体力とか、試合で出すパワーの分散をうまくやれば、より手堅くなれる。

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