挑め!「かくれんぼ」世界一! 鬼は元自衛官、元陸上選手… 松田町で初の日本選手権

過去の世界選手権の様子(日本かくれんぼ協会提供)

 かくれんぼに世界選手権があるのを知っているだろうか。2010年から開催され、1チーム5人の団体戦で争われるれっきとした国際大会だ。その出場権を懸けた初の「日本かくれんぼ選手権」が松田町で今月27日、開催される。主催する日本かくれんぼ協会(東京都新宿区)は「町内外の人が松田の自然を楽しみながら、ゲームで仲良くなってほしい」と参加を呼び掛けている。

 同協会によると、競技としてのかくれんぼはイタリア人が考案。海外では大人が熱中するほどの人気を博しているという。

 世界選手権は17年にイタリアで6回目が開催され、日本を含む30~40カ国から約80チームが参加。次回は20年に欧州で開かれる予定で、27日の日本選手権はその代表を決める。

 大会は、世界選手権にほぼ準じた「缶蹴り」に似たルールで行われる。

 フィールド中央に設置された丸い形のマットに、運営側が用意した鬼に見つからないようにしてタッチすると早い順に高い点が得られる。1ゲームは3分間。数ゲームをこなしてその合計得点を競う。

 うまく隠れることが勝負を左右するため、体力や体格の差が出にくく、老若男女で楽しめるという。鬼には元自衛官や元陸上選手らを用意。同協会は「とてつもないスリルや緊張感が味わえる」と太鼓判を押す。

 初の開催地として松田町が選ばれたのは、富士山の眺望に恵まれ、都心からのアクセスも良いことから。同協会の申し入れを快諾した町は、交流人口の拡大を期待している。

 27日は午後3時に競技がスタート。会場の酒匂川町民親水広場は隠れられるような障害物がないため、町側が3月末に閉校となった町立寄(やどりき)中学校の備品を提供。広場に「校長室」「理科室」などを再現するという。

 参加できるのは小学生以上の男女。先着順で定員300人に達し次第申し込みを締め切る。5人1組が原則だが、1~4人でも参加可能で、運営側が振り分ける。個人成績の上位5人が世界選手権への出場権が得られる。

 参加費は1人1500円。申し込み・問い合わせは、同協会電話080(1987)5403。

© 株式会社神奈川新聞社